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「愛の映画」への視線 園子温、「ブルー・バレンタイン」 [生と死のためのアート]

「愛の映画」について語ろう。
しかしぼくの語る「愛の映画」は多くの人の思い出に残っている「恋愛映画」とは少し違うかもしれない。
重なることもあるだろうけれど、巷で好まれている「恋愛映画」の中にはぼくの感覚では(虫唾が走る~)というものもあるだろう。
ところでふと思ったが、今の日本に「愛の映画」はあるだろうか。
「婚活」などという言葉がすっかり一般名詞として定着している世の中で精神を高く飛翔させてくれるような「愛の映画」はあり得るだろうか?

あり得ないこともない。
例えば異形の愛の物語を紡ぎ続ける園子温監督。
園子音作品は全てが「愛の映画」だと表現して間違いない。

そう言えばアメリカ映画だけれど、「ブルー・バレンタイン」という映画が最近あった。

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