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〈「言葉」による革命〉・・・あなたも鑑賞!キーラ・ナイトレイのヘンな演技、映画「危険なメソッド」。2014年2月20日 [「言葉」による革命]

●デヴィッド・クローネンバーグ監督の「危険なメソッド」は中心にカール・グスタフ・ユングを置き、ジークムント・フロイト、そしてまずユングの患者、そして愛人、さらには精神分析家とメタモルフォースして行き、最期はナチスにより殺害されたザビーナ・シュピールラインの3人の物語だ。
ユングとフロイトはご存知ですよね。
ここでは細かな説明は省きますが、どちらももちろん歴史的に高名な精神分析家、心理学者です。
ユングの方はより神秘主義に近付き、「極めて胡散臭い」と見る向きも根強くあります。
で、デヴィッド・クローネンバーグがユング、フロイト、ザビーナ・シュピールラインの葛藤を取り上げたのはとても興味深いのですが、映画の内容は必ずしも興味深いものではなかった。
ユングとフロイトの心理学上の論争を映画の中で台詞で聞かされても、知っている人にとっては「聞かずもがな」だし、知らない人にとっては何やらよく分からない、というところでしょう。
それよりも映画「危険なメソッド」で目に付いたのは、「統合失調症」患者として入院して来るザビーナ・シュピールライン役のキーラ・ナイトレイです。
いろいろな資料をリサーチした上でザビーナ・シュピールライン役に挑んだのでしょうが、あまりのオーバーアクトに唖然としてしまいました。
「本当に患者に見える」という境地には程遠く、「どう見てもキーラ・ナイトレイが変なことをしている」ように見えるのです。
しかしクローネンバーグ監督がこれで「OK」を出したわけですから、あながち「変」とだけ決め付けるわけにも行かないかもしれないけれど、いや、しかし「変」に見えた。

というわけで、テレビドラマばかり観ていて、「演技がどうの」と言っても始まりません。
世界映画界トップ女優の一人であるキーラ・ナイトレイが「変」な演技をする「危険なメソッド」を鑑賞し、どんな感想を持つかぜひお試しを。


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