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〈「言葉」による革命〉・・・映画「ブラック・レイン」松田優作の気品。2014年7月24日 [「言葉」による革命]

●リドリー・スコット監督の「ブラック・レイン」について書いてみましょう。
「ブラック・レイン」の観どころは二つ。
「松田優作」と「映像美」。
他は際立ったところはありません。
ストーリーはありきたり、優作以外の登場人物設定もありきたり、これをリドリー・スコットが撮らず、松田優作が出ていなければ、途中で眠くなるようなシロモノになったでしょう。
「ブレード・ランナー」で世界に衝撃を与えたリドリー・スコットの耽美的な映像美も、「ブラック・レイン」の頃には「飽きた」とか言い出す者も出て来たけれど、軽々に「飽きた」とか言うものではないですよ。
リドリー・スコットのような監督の演出は芸風として楽しめばよい。
「ブレード・ランナー」のインパクトは懐かしいものとして。
それはともかく、「ブラック・レイン」の松田優作に関しては多くの人が語っているけれど、その気品ある佇まいは語り尽くせないほど美しい。
確かに美しいんです。
縄張り争いをするジャパニーズマフィアのストーリーでもちろんバイオレンスシーンも満載なんですが、松田優作は気品に満ちて存在している。
主演のマイケル・ダグラスは世界的スーパースターで、名優としての地位も確立している。
しかし、贔屓目ではなく、「ブラック・レイン」では優作の気品がマイケル・ダグラスを圧倒している。

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