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〈「言葉」による革命〉・・・かつて日本人の多くが鑑賞した映画「禁じられた遊び」の国フランスのパトリック・モディアノ、ノーベル文学賞受賞!2015年1月9日 [「言葉」による革命]

●かつての日本には、「これ必見!」という映画がいくつもありました。
例えばわたしは小学校の講堂でルネ・クレマン監督の「禁じられた遊び」を観た。
「禁じられた遊び」は子どもが主人公の映画だけれど、本当は子どもには難しいレベルの映画なんですね。
「禁じられた遊び」はモノクロながら、テレビでもよく放送されていました。
わたしが中学時代、お世辞にも映画好きとは言えないクラスメートでも、「禁じられた遊び」は観ていました。
理解はまったくしてなかったですけどね。
「禁じられた遊び」はフランス映画らしく、「お涙頂戴」的描写はまったくない。
子どもが泣くシーンはあるけれど、昨今の日本映画やドラマのようなおぞましい大芝居をさせたりはしない。
フランス映画を観慣れてない人にとっては「投げつけられる」ような演出です。
しかし、それだけに胸を掻き毟られる。
昨今、日本の映画館興行成績の上位はほとんど邦画ばかりです。
もちろん現代の邦画にも観るべきものはある。(少なくなっていますが)
けれど興行成績ランキング上位に並ぶのはほとんどが「テレビドラマの延長的映画もどき」です。
それはさて置き、フランスのパトリック・モディアノがノーベル文学賞を獲得しましたね。
フランスは最近でもル・クレジオが同賞を獲得しているし、文学、芸術、そして映画に対する社会の理解度が高い。
「ルシアンの青春」脚本や「イヴォンヌの香り」原作のモディアノが2014年にノーベル文学賞を獲得したのは映画ファンとしては嬉しい限りです。
わたしは村上春樹の熱心な読者ではないので小説の内容にどうこう言いませんが、他に無数に読むべき本がある中で「敢えて村上春樹を読む」という気にはなりません。
それよりも、毎年ノーベル文学賞発表の日に、春樹ファン、集まっているところをテレビに映さなくていいですが。


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carotte

フランス映画にはどこか乾いた感じがありますね。
去年はパトリック・モディアノがノーベル文学賞を受賞してほんとにいい年でした!
by carotte (2015-01-09 12:49) 

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