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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画で強靭さと美を手に入れる講座」~ゾンビが出てもロマンティック!「ウォーム・ボディーズ」と藤野可織。2015年1月27日 [吉高由里子]

●末尾ルコ「映画で強靭さと美を手に入れる講座」~ゾンビが出てもロマンティック!「ウォーム・ボディーズ」と藤野可織。

「ウォーム・ボディーズ」という映画がありまして。
ゾンビの青年が人間の女性を好きになるというストーリー。
ゾンビ映画については芥川賞作家の藤野可織が「自らのアイデンティティの一部」とばかりに愛、語っているのが微笑ましいわけですが、わたしはゾンビ映画にさほどのこだわりはない。
と言うか、あまり「おもしろい!」と感じたためしがないんです。
藤野可織が芥川賞受賞を決めた日に鑑賞していたというキューバの「ゾンビ革命」もさほどノレなかった。
ちなみに藤野可織の書く小説はおもしろいです。
ゾンビ映画と言えばジョージ・A・ロメロ監督の一連の作品がホラーファンにはバイブル的に位置づけられていますが、それらもあまりおもしろいと感じたことがありません。
もう一つ趣味が合わないと言うか。(笑)
でもゾンビというもの自体が世界的ビッグビジネスとなっているらしいですね。
グッズ展開なども含めて。
まあそれはさておき、こんなわけだから「ウォーム・ボディーズ」はゾンビ映画としてわたしが最も気に入った作品となったわけです。
「ウォーム・ボディーズ」の監督はジョナサン・レヴィン、出演はニコラス・ホルト、テリーサ・パーマー、そしてジョン・マルコビッチも出ています。
ゾンビ役のニコラス・ホルトがいいんです。
「ジャックと天空の巨人」などではピンと来なかったニコラス・ホルトが「ウォーム・ボディーズ」ではいい。
ストーリー展開や演出も変化があっておもしろい。
人間の心を残したゾンビであるニコラス・ホルトが恋をした女性(テリーサ・パーマー)とともに逃走を続ける展開は、かつてのアメリカン・ニューシネマのテイストです。
ジミー・クリフ、ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディラン、ボン・イベールらの音楽も趣味よく使われている。


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pandan

ゾンビの映画面白そうですね。
by pandan (2015-01-27 08:29) 

ちゅんちゅんちゅん

こんばんは!
最近のゾンビ映画は
コメディ要素が多い作品も多く登場していますが
どっぷりシリアスなゾンビ映画が好きです。
そういった意味で「ウォーム」は敬遠していましたが
観たら 面白い!!
好きな作品になりました(^^)
by ちゅんちゅんちゅん (2015-01-27 20:29) 

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