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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画であなたの人生をより強靭に美しくする講座」~「笑える」戦慄的サスペンス「ゴーン・ガール」の高級さ。2015年5月5日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強靭に美しくする講座」~「笑える」戦慄的サスペンス「ゴーン・ガール」の高級さ。

リンダ・ロンシュタットの「ブルー・バイユー」を聴きながら。

ところでデヴィッド・フィンチャー監督「ゴーン・ガール」。
とても気に入った映画なので何度も取り上げておりますが、様々な愉しめる要素が散りばめられた作品です。
「不穏な雰囲気」の開館に関しては既に書きましたが加えて「ゴーン・ガール」は「しょっちゅう笑える!」んです。
これは「不穏監督」とでも言いたくなるデヴィッド・フィンチャーの「セブン」「ゾディアック」「ドラゴン・タトゥーの女」などにはほとんど感じられなかった要素です。
「ゴーン・ガール」はベン・アフレック、ロザムンド・パイクの両主役がぐいぐい引っ張る作りになっていますが、脇役が「すべて」と言っていいほどいい。
エイミーの元恋人(と言ってもずっと昔)デジー・コリングスのニール・パトリック・ハリス
ニックの双子の妹ながら、兄に対して濃厚過ぎる感情を抱いているマーゴのキャリー・クーン
そしてロンダ・ボニー刑事&ジム・ギルピン刑事のキム・ディケンズ&パトリック・フュジット。
いや、この二人、ケッサクなんです。
どちらも地味な要望ながら、この二人だけでもずっと観ていたいくらい楽しい。
さらにエイミーいわく「近所の馬鹿な主婦」ノエル・ホーソーンのケイシー・ウィルソン。
そしてケーブル局のあざとい番組の司会者であるミッシー・パイルとセーラ・ウォード!
戦慄的に不穏なサスペンスでありながら笑える!
実にクラスの高い映画が「ゴーン・ガール」なのです。

リンダ・ロンシュタットの「ブルー・バイユー」を聴きながら。

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