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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画であなたの知性・感性を徹底的に鍛える」講座~「複雑さ」により映画の質を上げるスター レイフ・ファインズ出演お薦め作品。2015年11月17日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの知性・感性を徹底的に鍛える」講座~「複雑さ」により映画の質を上げるスター レイフ・ファインズ出演お薦め作品。

レイフ・ファインズ。
いっぱいいい映画へ出ています。
現在もレイフ・ファインズは凄い俳優として君臨していますが、少し前、「美形でかつ妖気と狂気を兼ね備えていた時代」のお薦め出演作品を次に挙げてみます。

「嵐が丘」
「シンドラーのリスト」
「クイズ・ショウ」
「ストレンジ・デイズ」
「イングリッシュ・ペイシェント」
「ことの終わり」
「スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする」
「レッド・ドラゴン」
「ナイロビの蜂」

傾向の違う映画が並んでいますが、レイフ・ファインズがいるだけで格が上がっています。
もちろんレイフ・ファインズが出ていなくとも一級品の作品が多いですが、出ているとまたグッと上昇するのですね、映画の核、深みなどが。
「文藝春秋」(2014年9月号)の「スターは楽し」で芝山幹郎が推薦しているのは「シンドラーのリスト」「クイズ・ショウ」「ことの終わり」です。
芝山幹郎のレイフ・ファインズ評で見事なのは「四輪駆動」に譬えているところ。
すなわちレイフ・ファインズの演技は「強靭な技術」と「内面から発散する特別な雰囲気」の二つによって駆動しているという意味だと思います。
確かに「映画スター」たるもの、この両方備えてないと「本物の魅力」は出てこないんですね。
わたしの思いますに、どんなジャンルの人でも第一人者は「複雑さ」がなければならない。
レイフ・ファインズは自己の持っている「複雑さ」により作品をより深く高品質にできる特別な「映画スター」の一人なのです。

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