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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「マスメディア批判」~偉大な水木しげるを矮小化するいつもながらのテレビ報道。2016年9月11日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「マスメディア批判」~偉大な水木しげるを矮小化するいつもながらのテレビ報道。

漫画家の水木しげるが亡くなりました。
「偉大な」と形容してまったく差し支えない、正に「偉大な」日本人の一人だと思います。
そして言うまでもなく、その「偉大さ」の1%も追悼しないのがテレビメディアという存在です。
テレビは「単なる企業」ではなく、「公共の電波」を使用していることを忘れてはいけません。

誰か偉大な、あるいは素晴らしい表現者が亡くなった時の日本のテレビの愚劣さは最早犯罪的でさえあります。
多くの日本人の精神を豊かにしてきた表現者、例えば水木しげる、俳優であれば高倉健、原節子など、去年から今年にかけて、惜しく亡くなった方々が少なからずいますが、「追悼する気がないのなら、一斉触れるな!」と言いたくなるものばかりでした。

例えばNHKでも亡くなった水木しげるの話題の時に朝ドラマ「ゲゲゲの女房」のテーマ曲をかけたりする。
「それは違うだろう!」です。
確かにドラマ「ゲゲゲの女房」で水木しげるについて初めて知った人やあらためて再認識した人もいるでしょうが、「水木しげる」という巨大な表現者の全貌を考えれば、「ゲゲゲの女房」は「おまけ」のようなものでしょう。
あるいはTBSのあるニュース番組では、「水木しげるさんは反戦思想を貫いた方」という言い方をする。
確かに戦争体験者であり「反戦主義者」の面は小さくないでしょうが、「そこ」を強調することも矮小化に他なりません。

そう、少なくとも今の民放地上波レベルであれば、誰か偉大な人が亡くなった時、

「一切触れてもらいたくない。」

本当にそう思います。

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