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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「2016年全米オープンテニス女子3回戦、マディソン・キーズVS大坂なおみの壮絶試合」。2017年7月16日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「2016年全米オープンテニス女子3回戦、マディソン・キーズVS大坂なおみの壮絶試合」。

末尾ルコ「テニス観戦で、知性と感性を鍛えるレッスン」

米国の若き女子テニスプレイヤー マディソン・キーズ。
しかし2015年まではどうも退屈な選手の一人に見えていた。
何かこう、鋭さに欠ける、鈍くさい雰囲気だった。
ところが2016年からマディソン・キーズは変わった、実に華やかに、コート映えするスターの一人になった。
そう感じたのはわたしだけだろうか?
しかし間違いない。
マディソン・キーズは「スターアスリート」の一人に変化(へんげ)していた。
元々どことなく、ニューオーリンズの美人ジャズ歌手といった風情のマディソン・キーズ。
そこに都会の洗練も加わった。

2016年全米オープンテニス女子3回戦、マディソン・キーズVS大坂なおみ。
第1セットは、スコア上は大差ないが、マディソン・キーズが余裕で奪ったように7見えた。
しかし第2セット、様相ががらりと変わる。
大坂なおみのプレーがことごとくツボにはまり始め、キーズはその勢いを止められない。
その勢いは第3セットになっても変わらず、ゲームポイントが1‐5となった時点で、「勝負あり!」と観戦者のほとんどは思っただろうし、わたしも思った。
1‐5からの逆転劇、あるいは0‐5からの逆転劇、それらは常に存在するけれど、期待したところで滅多に実現しはしない。
だからこそ目の当たりにした時に大きな感動を生み、語り継がれることになるわけだが、マディソン・キーズVS大坂なおみでそれが起こった。
開き直ったかのようなキーズの伸び伸びとした動きに、大坂なおみはついていけないし、それまで出なかったミスが頻発するようになる。
しかも初めてのUSオープンセンターコート。
大観衆だけでなく、世界への中継を含めたら、どれだけの人間がコート上の「二人」を注視しているか。
大坂なおみはプレーを続けながらほとんど泣いており、タイブレークまでは持ち込んだけれど、一気に押し切られた。

勝ったマディソン・キーズも4回戦で、今大会復活を遂げたデンマークのキャロライン・ヴォズニアッキに屈してしまうのだが。


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