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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画『白ゆき姫殺人事件』で楽しませてくれた菜々緒の異能な容貌」。2017年9月20日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画『白ゆき姫殺人事件』で楽しませてくれた菜々緒の異能な容貌」。

末尾ルコ「映画俳優演技論」

2016年11月某日、映画『白ゆき姫殺人事件』がなかなかよかったので、主演の井上真央のプロフィールをあらためてチェックしようと検索したら、検索上位がほとんど、「松本潤と井上真央が結婚するとかしないとか」いう情報。
有名人はなかなか大変ですな。
特に「アイドルと交際」とかいう話になると。

ま、それはさて置き、『白ゆき殺人事件』は湊かなえが原作で、監督が中村義洋。
湊かなえの原作は読んでおらず、よって比較はできないし、中村義洋の作品はよかったり悪かったりで、実はさほど期待してなかったけれど、楽しめた。
「日の出化粧品」の美人社員が惨殺され、犯人と疑われた同僚の女性社員がネットリンチ状態になるという展開だが、画面にちょいちょい映し出されるSNSの文字が邪魔な割にはネットリンチの臨場感は薄い。
しかし映画全体にブラックな味付けが施されているのが近年のメジャーな邦画には珍しく、しかも成功している。
さらに終盤の「お涙頂戴」や「癒し」もない。
さほど期待していなかったが、オープニングからエンディングまで、SNSの文字以外はとても楽しめた作品だ。

出演者もほぼすべて上手に配置され、持ち味を生かされている。
井上真央、綾野剛、蓮佛美沙子、そして菜々緒。
綾野剛の出鱈目な映像ディレクターぶりは、テレビドラマ『コウノドリ』よりずっといいし、井上真央の「特徴のないところが特徴」の女ぶりも上等である。
しかしより目立つのは、菜々緒の異能ぶり、観応えのある容姿。
今のところ演技力云々はさて置いて、その容貌を生かすだけでも観ていて楽しい。

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hana2017

白ゆき姫殺人事件」は湊かなえの原作を先に読んでしまっていたから、主役が井上真央で物足りなさを覚えました。
興業を考えたら、主役にはある程度の知名度、人気が必要なのはわかりますけれど、井上真央はどう見ても暗い表情をした井上真央でしかなかった。
テレビドラマ化された「リバース」のコンプレックスの固まり男深瀬が身近に感じられてならなかったものを、これなら誰だって好きになる、お友達になりたいわ~ってタイプの爽やかな藤原竜也が演じて、別の物語にしてしまったのと似た印象です。
「白ゆき殺人事件」の菜々緒の出演シーン、全く覚えていないくらいだから私の記憶もあてにはなりませんが・・・。
by hana2017 (2017-09-20 23:15) 

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