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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画『エール!』を支配するフランス屈指の50代人気女優カリン・ヴィアール」。2017年10月11日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画『エール!』を支配するフランス屈指の50代人気女優カリン・ヴィアール」。

末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」

フランス映画『エール!』が歴史的大傑作かと言えば、そんなことはない。
ストーリーは先読みできるかなりベタなものだし、演出にハッとさせる要素があるわけでもない。
しかし約100分、とても心地よく観ていららるのは、「しっかりと映画だから」だろう。
映画が生まれた国フランスで、映画がずっと映画であり続けており、今でももちろん映画である。
フランスでは大人から子どもまでしっかりと映画を鑑賞しており、だから「大人の映画」も大ヒットする点、日本とはまったく状況が違う。
大人の映画が大ヒットするということは、「大人の俳優」たちにとっていい役もおおくなるわけで、『エール!』は女子高校生(の役)が主人公だけれど、映画を支配するのは母役のカリン・ヴィアールであり、カリン・ヴィアールは50歳代の現在もフランスで最も人気のある女優だ・
フランスにはなにせ、

イザベル・ユペール

という映画史に残る怪物女優が60歳代の現在でも続々野心的な役を演じ続けており、他にもナタリー・バイやカトリーヌ・フロら魅力的な中年以降の女優たちはいくらでもいる。

「フランスなんかに見習うところなんてもうないよ!」とか、訳もわからずのたまう日本人が多くなっているが、映画に関することだけでも、100万以上は「見習うところ」があるのである。

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