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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「批評はボロカス!興行成績期も大失敗!しかし『白鯨との戦い』をわたしは擁護する」。2017年11月3日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「批評はボロカス!興行成績期も大失敗!しかし『白鯨との戦い』をわたしは擁護する」

末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」

米国の超メジャーな映画監督の一人ロン・ハワードが窮地に陥っている。
『ラッシュ』、『インフェルノ』など、このところハリウッドメジャー大作としては「コケる」映画が続き、自作と目されるジェニファー・ローレンス主演『Zelda』で起死回生を果たさねばならない状況であるという。
「批評はボロカス!興行成績期も大失敗!」という作品の一つがクリス・ヘムズワース主演『白鯨との戦い』なのだが、しかしわたしはとてもおもしろく鑑賞した。
それだけに、(このクオリティで批評家に貶され、興行成績がボロボロでは報われないな)と感じること大だ。
米国やフランスは日本と違って映画批評の力が強く、興行成績にかなりの影響を与えるのが普通である。
それだけに批評自体にも高いクオリティとより慎重な視点が必要だと思うのだが、案外首を傾げる批評も少なくない。
ただ「批評行為」と「批評行為がもたらすある程度の影響力」というものは社会の中で必ず必要であるが、日本の民衆レベルではほとんど理解されていない。
という話はさて置いて、『白鯨との戦い』はハーマン・メルヴィルの『白鯨』の元ネタとなった海難事故の聴き取りという形式を取りながら、ランプで照らし出されているかのような色調の映像などメルヴィル的雰囲気を醸し出しているだけでなく、『ジョーズ』の海洋ロマンを彷彿させるシーンも満載で、それを「古い」のひと言で片付ける粗雑な批評も米国には少なからずあるのが残念だ。

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