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●末尾ルコ偏愛、お薦め「恋愛映画」トップ5。~美しき、ストーカー女の話、『アデルの恋の物語』。 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ偏愛、お薦め「恋愛映画」トップ5。~美しき、ストーカー女の話、『アデルの恋の物語』。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

『アデルの恋の物語』。
「アデル」とは、世紀の文豪ヴィクトル・ユゴーの娘の一人だ。
「美しき、ストーカー女の語」という意味は、もちろんストーカー行為が美しいのではなく、異常な女のストーカー行為を克明に描いてさえ、『アデルの恋の物語』はあまりに美しい映画であるということ。
アデル・ユゴーはピンソン中尉に捨てられ、しかし妄念の虜となり、カナダまで追いかけて行き、異常繰り返し、遂には精神の崩壊へと至る。
イザベル・アジャニーの衝撃。
そしてわたしはアデルによってあたかも宣言のように語られる次の言葉にどれだけ心を燃やしたことか。

「若い娘が旧世界から新世界へ行く冒険。わたしはそれをする」

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hana2018

若い娘ではなかったけれど、旧世界から新世界へ行く冒険・・・で思い出した一本。
ホリー・ハンター演じる主人公が写真結婚によりイギリスから未開の地へ渡る、G・カンピオン監督作品の「ピアノレッスン」がありましたね。
海辺にピアノが置かれた静けさの漂うシーン、流れるBGM
。ピアノと共に遥々海を渡るくらいピアノが全てであった彼女が夫に指を切り落とされる衝撃的なシーン、そして海中にピアノと共に沈む・・・シーンも綺麗でした。
静と動は、彼女の内心の動きを表現、描いたものと捉えました。
ホリー・ハンターを初めて意識したのは「ブロードキャスト・ニュース」で、「ブロードキャスト・ニュース」は主演のウィリアム・ハートは魅力的ながら、ホリー・ハンターがそれ程役柄に合っていたかは疑問かな。。
by hana2018 (2018-02-23 21:20) 

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