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●『週刊文春』の「シネマ特別号」の若尾文子インタヴュー、若いファンからの手紙、そして、映画鑑賞入門「問答無用の日本映画黄金期大女優5人の作品から鑑賞」。 [「言葉」による革命]

●『週刊文春』の「シネマ特別号」の若尾文子インタヴュー、若いファンからの手紙、そして、映画鑑賞入門「問答無用の日本映画黄金期大女優5人の作品から鑑賞」。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

『週刊文春』の「シネマ特別号」若尾文子インタヴューについてもう少しお話しましょう。
若尾文子はこの中で、「自分はやはり映画女優なんだな」という意味の話を心からしています。
「自分の人生のすべてが出演映画に込められている」とも。
これまた、「映画に愛された女優」ならではの心からの気持ちだと思いますが、映画ファンとして嬉しい発言です。
そして次のようにも言っています。
「びっくりするような若い人からも、凄い演技に感動したというようなお手紙をもらいます」
まあだいたいこんな感じの発言です。
「びっくりするような若い人たち」にはどんどん若尾文子出演映画、そして無数にある日本映画黄金期の作品をどんどん観ていってほしいですね。
そう、ここでも言います。

・「映画ファン必見」のみならず、「日本人必見」とすべきなのですね。

そして読みながら感じたのは、若尾文子のおうな世紀の大女優でも、ファンからの手紙を読んで心から喜んでいる。
とりわけいまだ「新しいファンが生まれつつある」という事実を目の当たりにする充実感といったらないのではないかと想像します。
だからファンも俳優や歌手たち、つまりスターたちに「気持ちを伝える」ことはとても大切なのですね。
もちろん「人気絶頂真っただ中」のスターがファンからの手紙やブログ、SNSなどへのメッセージをそうそうは読めないし、読まないでしょう。
それは当然のことであって、しかし「言葉の力」はとてつもなく大きくて、「一つの言葉」が一人の人間の命を救う場合もあり得るのですね。
いや間違いなくこう言えるのです。

▲毎日必ず、地球のどこかで、「一つの言葉」が一人の人間の命を救っている

逆にこうも言えます。

▲毎日必ず、地球のどこかで、「一つの言葉」が一人の人間の命を奪っている

念のため記しておきますが、ここで「一つ」「一人」というのは、「それだけ」ではなくて、「一つ以上」「一人以上」という意味です
ただ、「スターに気持ちを伝える」と言っても、それがストーカー行為へと逸脱してしまうとどうにもならない。
最近もジャニーズ関係のタレントに対するストーカー行為が話題になっていましたね。
言うまでもなく、あれはダメです。
常に「節度」を持ちましょう。

さて、「映画鑑賞、愉しいですよ~」とこちらが言っても、「何を観ていいか分からないんですう~」とか言う人もかなりいます。
わたしの感覚では、(おいおい!)なのですが、まあ、「何から観てもいい」とも言えますし、シンプルな目安として、「アカデミー賞受賞作品から」とかももちろんいいのです。
千差万別の「映画を観始める方法」があるとのです。
で、若尾文子の話題をしていますから、ここは「問答無用の日本映画黄金期大女優5人の作品から鑑賞」という一つの方法論を提起しておきます。
「問答無用の日本映画黄金期大女優5人」とは、

田中絹代
原節子
京マチ子
高峰秀子
若尾文子  ですね。


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いっぷく

高校の時、ブルース・リーと千葉真一、志穂美悦子、それしか観ないアクション映画専門の男が、自分はいつも映画を観ていると自慢していたのですが、小津安二郎も原節子も、名前も知らなかったのです。『男はつらいよ』も、そういう映画があるということを知っているだけで、全く興味はないようでした。まあ、楽しみ方はそれぞれで、自分も似たようなものだから批判めいたことをいうつもりはなかったのですが、さすがにアクションだけ、というのは飽きないかなと心配になりました。
高校の映画研究部時代は、ATG映画を指定作品としてよく観ました。3年が引退する時、次の部長が尊敬できないやつだったのでやめちゃいましたが、ATG映画を知る機会を得たことだけは感謝しています。

>田中絹代
>原節子
>京マチ子
>高峰秀子
>若尾文子  ですね

そうですね、みなさん大女優ですね。ただ正直なところ、いきなり昔の映画や昔の女優から入るというのはちょっとむずかしいのでは?
モノクロの映りの悪い画面で、いまよりゆったりしたやりとりは、「つまんない」という感想になってしまうような気がします。
ネットの書き込みなどみていると、平成世代でも、つまり30歳ぐらいなら、1970年代ぐらいまでのドラマなど「面白い」という感想の人がいるので、そのへんならいいのではないでしょうか。そこから、過去の作品、同時代の別の作品など興味が広がっていくということはあると思います。
私も映画の『男はつらいよ』をきちんと観たのは、若尾文子編が最初で、そこから毎回見るようになり、さらに「以前はどうだったのだろう」と、過去にさかのぼって関心を持つうちに、佐藤蛾次郎に気が付き、「ああ、この男の出てるドラマで寅さんがあったな」と、おぼろげながら我が家で見ていたテレビの寅さんを思い出したのです。
社長シリーズやクレージー映画も、子供の頃見て、それっきりで、おとなになってから別のドラマや映画で、森繁久彌や植木等など改めて面白さに気づいて色々見るようになった、という感じですね。

>声とか喋り方とか、「あまり観たくない女優」の一人だったのです。

そうですね。私も記事では「十朱幸代はこの頃が一番輝いていたように感じます」と書きましたが、それは今振り返ってみるとそうかもという話で、当時は「この人出過ぎ」という感じはありました。CMなども何本かありましたから。同じような思いは三田佳子にも感じましたが、こちらは今もあまり評価は変わらないかな(笑)90年代~00年代、出まくってましたが、どうしてそんなにニーズがあるんだろうと思いました。たまに出るのはいいですが、いつも長者番付に出てましたし。
by いっぷく (2018-11-23 05:04) 

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