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●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌21日~これまた半年以上ぶりに、「歌の会」に復帰で涙、涙。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題」

10月21日(月)手術後216日目
退院後22日目

10月18日は退院後とても大事な日だった。
母がずっと毎月一回通っていた「歌の会」へ半年以上ぶりに復帰する予定の日だった。
この「歌の会」は退職した女性教師たちの団体が運営しているもので、日程の決め方などルーズなところもあるし、いわゆる戦後日教組の政治色が強い方々が中心なのでわたしはけっこう批判的だったけれど、母にとって歌がどれだけ重要なことであるか入院中心底理解できたことで、今は(ぜひ参加してほしい)という気持ちになっている。
ちょいちょい書いているけれど、母は左右問わず政治に無関心である(感心できる話ではないが)。

さて18日当日、午後12時半ごろ家を出て、1時定刻にほぼ丁度に到着。
しかしまずトイレへ行こうとした母は、1階最寄りの障害者用トイレが使用中だったことで軽いパニック状態に。
これはトイレだけが原因ではなく、半年以上ぶりに友人たちの中へ顔を出す緊張感も含まれていたのだと思う。
別の階のトイレで用を足すとすぐに落ち着き、遂に「歌の会」の部屋へ入る。
次々とメンバーが寄ってきて、「久しぶりやねえ」「よう頑張ったねえ」などと労い、祝福の言葉をかけてくれ、もともと感激屋の母は涙、涙だ。
わたしがずっと付き添っていたこともかなり伝わっていて、多くお褒めの言葉をいただいたが、わたしはお褒めの言葉を期待していたわけでも賞賛を求めていたわけでもないのは言うまでもない。
このような考えをする人がいるとすればまったくの論外で、わたしは「愛する人の命を守る戦いをしている」のであって、そのためにその都度その都度最善と自らが判断したことをやっているのみなのだ。(「最善」との判断が間違ってしまうこともあるが)
そうした時に人がどう思おうがわたしには何ら関係がなく、まして賞賛云々など頭の片隅にもない。
そしてそうしたことを毎日ブログの記事などで表現しているのは自分の感情がそうせざるを得ないからであり、同時に「愛する人の命を守る戦い」がわたしの人生の大きなテーマでもあるからだ。
「母」はもちろんわたしが最も愛する人間であり、そして母だけでなく他にも愛する人たち、あるいは「愛することたち」もある。
「愛する人(あるいはこと)を完ぺきに守る」ことなど誰にもできはしないけれど、そのために最大限の努力をする・・・これは数カ月に渡って母の付き添いをし、現在も退院後の慣れない生活を共にしているわたしが今、とりわけ強く意識し、実行しようと試みていることなのだ。

あ、それとですね、「賞賛を求めたことなどない」、けれど行為の結果として賞賛をいただければ、時に悪い気はしない・・・人間として当然の感情ですね。
人間の感情を算数で理解できるわけもない。

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コメント 3

ニッキー

お母様、半年以上ぶりの「歌の会」に
無事参加出来て良かったです( ^ω^ )
「愛するものを守る」わかっていてもなかなか難しいのが現実で・・・
だから末尾ルコ様がずっとお母様を支えてらっしゃることが
とても大変でそしてとても素晴らしいことだと
皆様理解されてると思います^^

by ニッキー (2019-10-24 07:29) 

hana2019

退院されてからの毎日のご努力が、それはお母様ご自身は勿論ながら、RUKOさんの全てをかけていらした結果かと思います。
それはこんな風に、たったの一文にしかならないものではない事実であるのは、重々承知もしているつもりです。
些細なきっかけから、お母様がパニックに陥った気持ちもわかるような。いくら慣れ親しんだ顔ぶれとは言え、いえだからこそ弱ってしまったご自分の状況がその方たちの目にどのように映るのか?・・・少なくとも私自身であれば、少しの心配と、ここまで回復したのだから大丈夫との気持ち、好奇の目で見られるのではないかといった心境と…色々あります。

>そうした時に人がどう思おうがわたしには何ら関係がなく、まして賞賛云々など頭の片隅にもない。
仰る通りです。
その通りではあるものの、世の中の多くの人々は無神経に、ただ「可哀そうに」と言った言葉を投げかける。
夫には「偉いなぁ」とか、「大変だねぇ」なんて・・・。
そうした時、口にはしませんけれど「あなたには一切関係ない。そんなくだらない言葉など聞きたくない」と、内心思ってしまう。これって相当ひねくれているようながら、とにかくイヤーな気分になる事は今でもまだあります。そう、RUKOさんと違い私は人として器の小さな人間なのです。
by hana2019 (2019-10-24 14:16) 

ゆうみ

誠心誠意 真心と愛情で お母さまに付き添われていると
尊敬しています。
by ゆうみ (2019-10-24 21:15) 

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