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●末尾ルコ「映画女優演技論」~かつて語った、原節子と高峰秀子、若尾文子の違いとは? [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画女優演技論」~かつて語った、原節子と高峰秀子、若尾文子の違いとは?

2014年「キネマ旬報」の「オールタイム・ベスト 映画遺産 日本映画男優・女優100」。
これも「映画人・評論家・文化人の方々など181名へのアンケート」という形だったようですが、トップ10は次のようになっています。

1位 高峰秀子
2位 若尾文子
3位 富司純子(藤純子)
4位 浅丘ルリ子
4位 原節子
4位 山田五十鈴
7位 岸惠子
8位 安藤サクラ
8位 田中絹代
8位 夏目雅子

さすがに「外国映画俳優」のランキングより穏当な結果になっていますが、安藤サクラが早くも「オールタイム」へ入っていていいのか?浅丘ルリ子がこんな上位へ来ていていいのか?
といったあたりがわたしとしては疑義のあるところですが、アンケートの設問が確か「好きな俳優」だったようなので致し方ない部分はあります。
もっと客観的評価のランキングも欲しいところですが,芸術をランク付けすることに意味があるかどうかという問題もあるけれど、こういうことはファンを含めた知的愉しみでもあるのですね。
4位に入っている原節子ですが、以前であればもっと上位、例えば1位になっていてもおかしくなかったのだと思います。
なにせ高峰秀子と若尾文子の評価が近年になっても上昇し続けているんですね。
対して原節子は、小津作品の評価はとてつもなく高まり続けているけれど、原節子自身は「伝説の大女優」ではあるけれど、その評価は高止まりして、しかし上昇もしていないということだと思います。

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hana2020

好きな俳優、女優部門のベストにおいて・・・4位に浅丘ルリ子、原節子、山田五十鈴が同列なのは違和感があります。
浅丘ルリ子が一時代を築いたことはわかっているけれど、原節子、山田五十鈴のふたりは別格です!
3位 富司純子(藤純子)も、個人としては悪い訳ではないものの、ここまで上位で良いのでしょうか。
安藤サクラが・・・、最後まで女優魂を貫いた。女性映画監督など我が国では考えられない、戦後すぐの時代に数本とは言え作品も撮った。絹代御殿を建てた全盛期から、次々と兄弟を看取った晩年まで‥‥その波乱にとんだ生き様までその全てが田中絹代であったと言うのに、同じ8位でいいはずがないと思えてならないのは、私だけではないはず。
日本アカデミー賞の常連、吉永小百合。樹木希林の名が連なっていないところだけにはまだ救いがありますね。

by hana2020 (2020-08-04 22:57) 

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