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●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌309日目~そこにいた蜘蛛、瀕死のごきごき、そして「たいめいけん監修コロッケ」との出会い。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、食の話題」


8月5日(水)手術後499日目
退院後309日目

5月くらいの、或る夜のこと。
目の前に、より正確にはやや右の方の壁に蜘蛛がいる。
蜘蛛が止まっている。
動かない。
動かない。
(このままずっと動かないのだろうか)

約2時間後、蜘蛛はまだそこにいる。
(このままずっとここにいるのだろうか)
しかしそうではなかった。
翌日蜘蛛はそこにいなかった。

7月も後半のある夜、洗面所へ行くとゴキブリが仰向けで倒れている。
動かない、動いてない。
「斃れている」と書く方が正しいか。
それとも正しく虫の息か。
どちらにしてもわたしは(ちっ!)と舌打ちする。
ゴキブリとはできたら関りたくないのだ。
確かに一匹のゴキブリとて一つの命。
仏心を発揮するならば、瀕死のゴキブリに「おお、こんなところで可哀そうに。ささ、バナナでも食べて栄養をつけなされ」と、このところ概ね常に買い置きしているバナナの端切れを与えることもあるのだろうけれど、残念ながらわたしはそこまでの仏心は持ち合わせていない。
できたらゴキブリには目の前に一切出てきてほしくないし、まして何らかの接触などもってのほかだ。
ゴキブリが生きて動いておれば、「見て見ぬふり」ではないけれど、せめて視界から消えるのを待っておればいずれ視界から消える。
ところが死んだゴキブリ、あるいは瀕死のごきごきと来たら、放っておいたら「そこ」に存在しっ放しではないか。
困るぞ、実際。

瀕死の、あるいは死んだゴキブリは、わたしが何らかの処置をしなければ基本的に「そこ」から消失しない。
「そこ」にごきごきの骸がずっと存在する状況はまるで好ましくない。
だからわたしは何らかの処置をするのであるが、例えば使い捨ての箸でつまんで捨てるとかにしても、間違いなくGの感触や重量が指先の感覚まで伝わってくるはずだ。
そしてわたしは致し方なく、此度はキッチンタオルを多めにとって、それでごきごき野郎を包み込み、ゴミ箱へ捨てた。
キッチンタオル多めだからほとんど感触は伝わってこなかったが、あくまで「ほとんど」だ、「ゼロ」ではない。
「ぜろ」、ではない・・・。

8月2日の夜、この日はスーパーで何か買って食べようと、母とともにサニーマートへ。
「何か」と言うか、冷麺にしようと決めていて麺ものコーナーへ行きすぐにいつもの冷麺をカゴに入れた。
さらにツナのおにぎりも。
ほとんどラーメンライスの世界だけれど、主食が冷麺だけじゃ物足りなくなりそうな気がして。
そして何やら「たいめいけん監修コロッケ」なる食べ物が置いてあるではないか、今まで見たことなかったぞ。
こういうのに弱いわたしは即刻かごへ運ぶ。
何やら小さなコロッケが4個入った透明のパックを。(つづく 笑)

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(。・_・。)2k

俺は週末に彼女が来てくれるまで
虫類は見なかったことにしてます
こういう時 女性の方が強かったりしますよね

by (。・_・。)2k (2020-08-11 04:24) 

ニッキー

うちは虫がいるとニャンズが反応するので
速攻退場いただいてます^^
あっ、カナブンだけは時々ニャンズと遊んでから
退場いただいてます(⌒-⌒; )
ただし、かみさんが留守の時限定ですw

by ニッキー (2020-08-11 08:12) 

hana2020

30年も居住していたら、ゴキだって住み着いているはず。その姿を見たのは、過去に一度きりでした。これだけ宵っ張りで遅くまで起きていると言うのに。。

日本橋の老舗「たいめいけん」で思い出すのはやはり、伊丹十三監督の「タンポポ」。西部劇的なシュチュエーションをラーメン店に置き換え、潰れかけた店を再生させた一作ながら、あの映画を観て日本へラーメンを食べに来た俳優も知っています。
日本でもアメリカでも一部のマニアには受けた作品、それ以降の伊丹作品のアクのなさ。
山崎努、若き日の渡辺謙、脇役たちも出演陣それぞれが出過ぎていない、日常生活における食べ物、そこに浮浪者達が店の厨房へ忍び込んで作る贅沢なオムライスも…主役であった部分が良く出来ていたと思います。
by hana2020 (2020-08-11 09:36) 

ゆうみ

どんな虫でも しっかり成仏していただき
お片付けは外のゴミ箱へ を徹しております。
はい 時には腹の虫とかもおりますけど
by ゆうみ (2020-08-11 21:01) 

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