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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、母(うたちゃん)と『オルカ』を観たので、大大大女優シャーロット・ランプリングの足跡を振り返る。その2(最高の介護を超えるべく) [「言葉」による革命]

わたしは末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

・・・


ただ、『愛の嵐』という映画そのものに関しては否定的な批評も多いんです。
淀川長治、蓮實重彦両氏など、はなっからバカにしていた、『愛の嵐』を。
わたしはそうですね、もうずうっと前に観ただけだから、近々観直してみようと思ってる。
映画にしても小説にしても、あるいは音楽にしても、「いつ鑑賞したか」って、とても重要なのです。
鑑賞した時期によって印象がまったく変わること、しょっちゅうですから。

ただシャーロット・ランプリング、『愛の嵐』のデカダンなイメージが強過ぎて、その後出演映画は数あれど、(う~ん、イマイチ)という状況が続いていたのですが、映画ファンならご存じの通り、フランソワ・オゾン監督の『スイミング・プール』で大復活…と言うよりも、

「新たなシャーロット・ランプリング」が

誕生したのです。

その後はまさしく世界中の女優たちの尊敬と憧れを一身に受ける稀な大女優の一人となったと。
70歳を超えて映画主演できる人は、男女問わず本当に稀な存在ですから。

で、『オルカ』ですが、70年代、『ジョーズ』の柳の下を狙った映画の中ではしっかり作られた一本で、この4月BSで吹き替え版を放送した観てみたのですが、やはり観応えがあった。

『オルカ』は、サメじゃなくてシャチが人間を襲うんです。
イルカと同様にシャチは「非常に知能が発達している」という文脈で、「妻シャチを殺された夫シャチが人間に復讐する」という展開。
「サメ映画」はいまだ大きな映画ジャンルになっているけれど、昨今はCGでサメを作っちゃうんですね。
サメだけじゃないけどねえ、CGと丸わかりだと、わたし乗れないことが多いんです。
その点『オルカ』はCGなんて使わずに本物のシャチの映像を上手に生かしてるんですね。
(上手く撮ってるなあ)と感心させられます。
クライマックスは雪原での戦いとなるし、あらためて愉しい時間を過ごさせてもらいました。

タグ:映画 アート
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コメント 1

hana2021

>70歳を超えて映画主演できる人は、男女問わず本当に稀な存在ですから。
大いに納得の思いでおります。
邦画はその点、恵まれていると言いますか・・・出演者が代わり映えがしないと言いますか。
昨日観た「ステップ」でも国村淳演じるお爺ちゃん、あんな立派なお爺ちゃんはいないと思いつつ、ひと際存在感を放っておりました。
うたちゃん様との映画会は順調なご様子♪ 幸せな八十代を過ごされていらっしゃいますね!
by hana2021 (2021-04-30 11:39) 

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