SSブログ

孤独なカキの物語 カキティーヌ 3 [小説・孤独なカキの物語]

カキはカキはカキは

   ずっと知っていた
 
      カキはカキは

   ああ、つっけどんにしながらも

後方にぶら下がっている娘柿が
   時折
  想いの籠もった眼差しで

カキをカキをカキを

  見つめていたこと

  カキをカキを

カキは
  多分
   期待していた

  引き止められることを

   カキはカキはカキは

見つめられているとき、
 カキは首筋に

  イジイジするものを
     
      感じていた
 カキはカキはカキは

   娘の名も知っていた

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0