吉高由里子はすでに代表作「蛇にピアス」がある。では宮崎あおいは？北川景子は？

映画の代表作があるかどうか、これは女優にとって「生命線」と言えるほど大きい。
映画は世界言語だ。
「わたしはこの作品が代表作です」・・誇りを持ってこう言える作品があるのなら、
世界中どこへ行っても女優として尊敬されるだろう。
もちろん大表作があればあるで、それを超えようともがくこともある。
けれどそれはまた別の話だ。

代表作はやはり映画であるべきだ。
舞台での芝居は世界共通言語とはなりえない。
テレビドラマ・・？中には優れたものもあるが、ほとんどの作品はクオリティにおいて純粋に論じる価値がない。

さて女優の代表作であるが、これが案外難しい。
「綾瀬はるかに代表作はあるか」と問われれば、誰しも首を捻るだろう。
「僕の彼女はサイボーグ」や「ICHI」はおもしろく観たが、これらを綾瀬はるかの代表作と言えるかと問われれば、
やはりこれからの作品を待ちたくなる。

北川景子の出演作品の中ではやはり森田芳光作品が印象深いが、
やはりまだ彼女の代表作とは言えない。
近い将来、力を付けた北川景子が森田作品の主役となることをわたしは望んでいるが。

その点「映画女優の権化」の一人宮崎あおいになると、どれを代表作に挙げるか迷うほどの作品数と質に圧倒される。
ここではひとまず「EUREKA」「害虫」「少年メリケンサック」の3本を挙げておこう。
全映画ファンはこれら作品を観ておかなければならない・・というのがわたしの考えだ。

こうして見ていくと、デビュー間もない吉高由里子に「蛇にピアス」という代表作があることがいかに奇跡的な出会いであるか分かると思う。

タグ：吉高由里子 アート 映画 「蛇にピアス」 北川景子 宮崎あおい

コメント 2

こんばんは。



最初の主演作『蛇にピアス』が代表作とは、素晴らしいですね。



外国だと、ビビアン・リー、イングリッド・バーグマン、オードリ・ヘップバーン、日本だと吉永小百合、栗原小巻等々、初期の頃の作品が代表作になっています。



『蛇にピアス』は原作が海外でも出版された為海外でも上映されたような事聞いたので、海外での批評を聞いてみたいと思います。



by オクサナ (2009-07-26 22:57) 

初期の頃の代表作を超えられない女優もいますね。吉高由里子にはさらに何本も代表作と言えるものに出会ってほしいものです。
吉永小百合は最近また好調ですもんね。

＞海外での批評を聞いてみたいと思います

わたしもまた調べてみたいと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　末尾ルコ（アルベール）
by 末尾ルコ（アルベール） (2009-07-27 01:21)