SSブログ

「ブザー・ビート」第9話、北川景子のオーソドックス&悪魔憑き。福田沙紀「メイド刑事」と「キューティ☆クリーナー」 [吉高由里子]

「ブザー・ビート」第9話の北川景子はオーソドックスな美しさも見せつけた。
むこう側の部屋にいる北川景子を手前から撮ったショットはフェルメールの絵画を想起させた。
フェルメールと女優となればすぐに連想するのが映画「真珠の耳飾りの女」のスカーレット・ヨハンソンだ。
北川景子とスカーレット・ヨハンソンではまったく違う個性を持っているが、知的なコミカルさが似合うという点は似ている。
コミカルな動きを自在にこなしながら、要所で素晴らしい美しさを見せられるのが北川景子の強みだ。
「ブザー・ビート」第9話で涙に濡れる北川景子の瞳は、少なくとも「テレビドラマ」の世界ではほとんどお目にかかったことのない美しさだ。
北川景子、オーソドックスなラブストーリーをスクリーンで演じるのも待ち遠しい。
まだある。
美しさと裏腹の恐怖。
映画はサイレントの時代から他の表現分野では不可能な恐怖を描いてきた。
「恐怖映画」というジャンルである。
北川景子が恋に悩み我を忘れるシーン。
何かに憑かれているようにも見えた。
いわば「悪魔憑き」である。

どうしようもなくバカバカしいけれど、そして出演者誰しもまともに芝居をしていないけれど、なんとなく退屈しないドラマ「メイド刑事」。
テレビドラマだから何とか許せる「ヘタウマ」というよりも「ドヘタ」ぶりだ。
だいたいギャグらしいシーンがすべておもしろくない。
そもそも現在「メイド」と聞くと普通はアキバで見られるミニスカート姿を想像するのだろうが、福田沙紀の着ているのは末広がりの露出度ゼロ衣装だ。
それを見て「期待外れ」と思う視聴者も多かろうが、自然と末広がりになるメイド服が「ズッコケ」(←古語)な雰囲気を強調して楽しさを増している。
しかも福田沙紀が使用する武器が特殊重合金製の専用武器「キューティ☆クリーナー」だ。
できれば使用する際に、いちいち「キューティ☆クリーナー」というテロップを入れたらよかった。
福田沙紀の動きとともにテロップも踊るのだ。

そんな間抜けな笑いのみを提供していた「メイド刑事」だが、「Mission 5 女帝と呼ばれたミステリー作家のトリックを暴け!」では急に力が入っていた。
ゲストはホラー・サスペンスにピッタリの顔をした岩佐真悠子で、全体に不条理ホラーの味付けをした演出をしている。
普段は(「メイド刑事」、30分で十分だな~)と思っているが、この回は小一時間楽しませてもらった。
中山恵(女刑事)が延々と階段を駆け上がるシーン、福田沙紀が急に空を飛ぶシーン、岩佐真悠子の新体操技など、視聴者も「バカ」になりきれる楽しさだった。
脚本はハセベバクシンオー、演出は橋本一である。

う~・・長くなったので吉高由里子の話題が・・。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(2) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 2