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「俺のロック・ステディ」花村萬月著 集英社新書 [ルコ的読書]

花村萬月によるロック論。これに興味をひかれずにいられようか。そして本書の内容も期待を裏切らない。
豊富な音楽知識を駆使し、明快にロックに対する持論を綴っていく。

花村萬月いわく、「ビートルズはロックじゃない。ポップスだ。」「俺はポール・マッカートニーが大嫌いで、ジョン・レノンも嫌いだ。」
ピンク・フロイドの使用したオーケストラについて、「いま聴けば頭を抱えたくなるような酷い演奏とスカスカなオーケストレーション」と。
ちなみにわたしはピンク・フロイドのファンだった。(今でもたまに聴く 爆笑)

そんな作者が神と崇めるのがマイルス・デイヴィス。
花村萬月いわく、「エレキを纏って神になった」のだ。

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She's a Rainbow

「俺のロック・ステディ」面白そうですね。今度ぜひ読んでみたいと思います。
私はポール・マッカートニーは「器用なメロディーメーカー」という印象が強く、言葉は悪いですが器用であるがゆえの計算高さをそこに感じてしまい、何か今ひとつ「信用できないなあ…」という感覚が常にあります。
ジョン・レノンについては、だんだん「平和活動家」のイメージが強くなってきて、こういう言い方は身も蓋もないですが一言で言うと「ちょっと鬱陶しい」、そんな感じでしょうか?ただ嫌いではないです。でも、もう少し抽象的に作品の中だけで表現した方が格好いいかな、とも思います。同じ反戦歌なら私としては作品で言うと「イマジン」よりもCCRの「雨を見たかい」の方が好きだったりします。(CCRの方は反戦とは関係ないという説もあるようですが)
そんなわけでビートルズの曲の中にも好きな曲はありますし、偉大な部分は偉大な部分と認めつつ、私としては「ビートルズが大好きです!」と言うのはポールやジョンが大好きな人にお任せしようかな、と思います。
by She's a Rainbow (2009-10-04 23:28) 

末尾ルコ(アルベール)

おもしろいですよ。一気に読めちゃいます。
素晴らしい音楽知識を駆使しているんですが、非常に面白く読めるところは、さすがにプロの作家。凡百の音楽評論家とは違います。

ビートルズに関しては、わたしもShe's a Rainbowさんのスタンスに近いですね。
ポール・マッカートニーは、作るメロディも甘ったるくて苦手なものが多いですが、どうも言動を見ていると人間性が・・。
ジョン・レノンは死後にメディアによって「イマジン」の人というイメージを定着させられましたね。本人はずっと複雑な人だったはずですが。「イマジン」意外にもいい曲がかなりあるんですけど。
ビートルズ自体にもほとんど感銘を受けたことはありません。あのファッションも好きではないし。
「俺のロック・ステディ」、ヘヴィ・メタルなんかも取り上げているのには笑えます。

                              末尾ルコ(アルベール)
by 末尾ルコ(アルベール) (2009-10-05 00:39) 

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