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恐るべき生涯 エデイット・ピアフ。NHK「SONGS」美輪明宏・ドラマ「TAROの塔」 7 [生と死のためのアート]

テオファニス・ランボウカス、「テオ・サラポ」はエディット・ピアフに憧れていたという。
しかし憧れの人とは言え、目の前にいるのは40代ながら破滅的な生活により老婆のような容姿になってしまったピアフだ。
しかも財産どころか借金まみれになっている。
普通の男、しかも20歳年下の男であれば「尊敬」はできても女性として愛することなどできるだろうか。
できるかもしれない。
できる場合もあると信じたい。
あまりの「愛」が即物的に無味乾燥、そして軽く語られる現代だから余計にそう思う。
テオ・サラポはピアフの死後、6年を費やして彼女の借金を全て返済した。
人生を「ごく狭い世界観」でしかとらえられない人間なら「馬鹿な奴」だと嘲笑うだろう。

しかし・・「ごく狭い世界観」しか持たない人間に「馬鹿な奴」と思われるような行為でなければ人の心を動かすことなどできない。

「ごく狭い世界観」しか持たない人間はイエス・キリストの生涯もチェ・ゲバラの生涯も
「馬鹿な奴」だと思うのだろうから。


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コメント 2

cjlewis

同感!
by cjlewis (2011-03-15 10:06) 

末尾ルコ(アルベール)

cjlewis様

ですよね。

             RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2011-03-15 11:54) 

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