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〈「言葉」による革命〉・・・大風邪と聖母的ナオミ・ワッツの「インポッシブル」。2014年4月12日 [「言葉」による革命]

●この2月、わたしは珍しく大風邪を引いてしまいまして、10年以上そんなことはなかったんですが、本当に風邪ってしんどいですな。
「風邪の辛さ」を10年以上(いや、15年以上かも)ぶりに思い出したわたしなのですが、風邪で苦しんでいる過程でふと脳裏に現れたのが、映画「インポッシブル」のナオミ・ワッツ。
ほとんど「死に瀕するか」のような苦しみに襲われた「インポッシブル」のナオミ・ワッツです。
あの映画のナオミ・ワッツは「苦しみの聖母」といったイメージがありますね。
「インポッシブル」は実話であり、現実にナオミ・ワッツのモデルとなった女性にとっては「聖母どころじゃない」でしょうが、欧米の社会に綿々と続く「苦しみの聖母・聖女信仰」には、「無償の愛を与えてくれる母なる存在があらかじめ苦しんでくださっている」という潜在意識があるわけです。
「インポッシブル」には「最愛の母」が崩壊して行くという「子どもから見た恐怖」も描かれており、さらに、微妙なトーンではあるけれど、背徳的なエロティシズムも盛り込まれています。


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