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〈「言葉」による革命〉・・・映画「草原の椅子」に唖然・・・。「あなたはどんなものに癒されますか?」2014年7月27日 [「言葉」による革命]

●成島出監督の「草原の椅子」は、「心に傷を負った人たち」が主要登場人物で、知人の写真家が持って来た「桃源郷」と讃えられるパキスタンのフンザを撮った写真集に魅せられる。
そして映画のクライマックスは主役の佐藤浩市、西村雅彦、吉瀬美智子、そして子役の3人でフンザへ赴く。
で、「癒される」・・・と。
原作の宮本輝は、わざわざアジアを旅した上にこの小説を書いたわけで、もちろん「そんな単純な話であるわけがない」となるのかもしれませんが、映画は「そんな」印象のみになっていた。
何よりももうずいぶん前から日本映画、特にメジャー系の作品は、観る前から「クライマックスであなたを癒します」と見え見えのものが多過ぎて辟易する。
「癒し」という言葉が流行語として消費され出してからずいぶん経つけれど、一人の人間として「どんなものに癒されるか」という問い掛けは、人間性を計る上で目安の一つになり得ます。

※あなたはどんなものに癒されますか?

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