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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ 映像俳優演技論 竹中直人「本能寺の変」篇。2014年9月18日 [「言葉」による革命]

●映像俳優演技論 竹中直人「本能寺の変」篇

本能寺の変によって織田信長が斃れた。
しかも時代は戦国だ。
信長の力に圧倒されながらも虎視眈々と「天下」を狙う勢力が覇を競っている。
しかも信長側近中の側近である羽柴秀吉は宿敵毛利と交戦中だ。
信長の死を、例えば本能寺に近い地域では既に知っているだろう。
しかし交戦中の毛利には簡単に知られてはならない。
大河ドラマ「軍師官兵衛」の「本能寺の変」の回では、さほどの制作予算はないであろう中で(笑)、このあたりの緊迫感をよく描いていた。
そしてついに羽柴秀吉が織田信長の死を官兵衛に報されるシーンへ至る。
このシーン、竹中直人のパフォーマンスには粋を呑みました。
しかし「信長の死」を報された時の秀吉を演じるのは、当然ながら簡単ではない。
本気で演じようというのであれば、次の3要素は必ず自分のものにしておかねばならない。
1本能寺の変前後の時代状況把握
2秀吉と信長の関係性把握
3秀吉の潜在・顕在意識に対する十分な想像力
で、「竹中=秀吉」はどの要素も見事にモノにして演じ切った、というわけです。

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