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〈「言葉」による革命〉・・・驚くべき才能グザヴィエ・ドラン「胸騒ぎの恋人」を、あなたは観逃すべきではない。2014年12月8日 [「言葉」による革命]

●今、日本で「よく知られている映画監督」って誰がいますかね?
あなたは「今の日本の映画監督は?」と問われたら、すぐに誰の名が挙がりますか?
「劇団ひとり」とか言わないでくださいね。
気が付けば、日本は「有名な映画監督」がずいぶん少ない。
で、次の名を知っていますか?
「グザヴィエ・ドラン」。
カナダの映画監督。
1989年3月20日生まれ。
2014年、まだ25歳だ。
「わたしはロランス」は約3時間の作品ながら、日本でも多くの映画ファン、あるいはアート強い関心を持つ人たちの間で熱烈に受け入れられた。
グザヴィエ・ドラン監督本人が現実にゲイであり、作品で扱う題材もそうしたものが多い。
話題となった「わたしはロランス」より前に撮った作品の一つが「胸騒ぎの恋人」で、こちらは110分足らずの作品。
「胸騒ぎの恋人」。
これがびっくりするほどおもしろい映画になっています。
主人公のゲイの青年フランシスをグザヴィエ・ドラン自身が演じている。
その友人マリーがモニカ・ショクリ。
マリーはストレートなのでフランシスとの間には普通に友情が成立している。
二人の人生の中にニコラという美青年が現れる。
ニコラはニールス・シュナイダーが演じている。
そしてフランシスもマリーもニコラに恋をしてしまう。
で、どうなるか?
グザヴィエ・ドランは「恋に落ちた人間」の姿を卑近に、諧謔的に、そして聖性を交えながら、様々なテクニックを駆使して語っていく。
ニコラ役のニールス・シュナイダーは確かに美青年なのですが、グザヴィエ・ドラン自身が驚くほどの美青年です。
どこから撮ってもまったく隙のないほど綺麗な顔をしている。
そしてですね、(ニールス・シュナイダーはルイ・ガレルっぽいなあ)と思いながら観ていたら、本物のルイ・ガレルも登場するんです。
これは驚きでした。

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