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〈「言葉」による革命〉・・・88歳のトニー・ベネット&レディ・ガガ「チーク・トゥ・チーク」は「新しいもの」である。2015年1月2日 [「言葉」による革命]

●それでですね、2014年において88歳のトニー・ベネットがレディ・ガガとコラボした「チーク・トゥ・チーク」がなかなかにいいんです。
この作品が生まれた背景には当然トニー・ベネットなりの、レディ・ガガなりの計算が様々に働いているところなのでしょうが、とりあえず作品としてとても心地よく聴くことができる。
レディ・ガガは、「過激でお洒落な最先端」的な売り方がやや行き詰っていて、しかもこのところの楽曲も今一つおもしろくない。
わたしはレディ・ガガのピアノ弾き語りが大好きで、さほど売れなくなって小さなホールで弾き語るレディ・ガガなんていうのもなかなかに魅力的だと思うんですが、そもそもが派手な話題でのし上がってきた人だからメディアや世間からの「落ちぶれた」という烙印はガガのキャリアに大きな傷をつけることになる。
レディ・ガガが作り、演奏し、歌う曲って、コアな音楽ファンを唸らせるものではないですから、どうしても一般大衆の支持が必要になります。
そこで今回の選択、トニー・ベネットとのコラボ企画はとてもよかった。
スタンダードナンバーをベネットとガガが歌うという内容だから、「ヒットする楽曲を作らねば~」という巨大なプレッシャーがガガにかかることもなかったはず。
この二人はトニー・ベネットが様々な歌手と共演した「デュエッツⅡ」でもコラボしているけれど、アルバム一枚分まるごと二人で歌うことで、はっきりと「新たなもの」を生み出している感触がある。
まずは「エニシング・ゴーズ」からぜひ聴いてみてください。

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青の風画

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
by 青の風画 (2015-01-02 01:07) 

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