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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画であなたの知性・感性を徹底的に鍛える」講座~「近松物語」香川京子の足袋、品格とエロティシズム。2015年12月10日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの知性・感性を徹底的に鍛える」講座~「近松物語」香川京子の足袋、品格とエロティシズム。

溝口健二監督の映画。
何本ご覧になっていますか?
新藤兼人監督に言わせると、「とてつもない傑作が輝いているけれど、大量の凡作も存在する」と。
まあ尊敬を籠めてそんな意味のことを言っていました。
それはさて置き、溝口監督の傑作は日本だけでなく世界の財産。
日本のいろんな場所が世界遺産に選ばれる、選ばれないで特に近年喧々諤々があるけれど、そして確かに世界遺産に選定された場合の観光的メリットは極めて大きいけれど、その前にすでに日本には無数の偉大な文化資産があることを忘れてはならない。
「文化資産」という呼び方が必ずしもいいものではないにしても。

溝口健二「近松物語」。
香川京子の品格ある美しさに目を奪われる。
そして何度となく作品中、「足袋を履いた足の裏側」が映る、いや敢えて映している。
とても目に付くように、「足袋を履いた足の裏側」を映している、何度となく。
その「足袋の裏側」は少し汚れている。
この感覚が溝口健二の凄さだろう。
「近松物語」を観て、このエロティシズムを感じてみよう。

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