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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画であなたの人生をより美しく強靭にする」講座~どちらもバルバラ・スコヴァだ!映画「ハンナ・アーレント」「ローザ・ルクセンブルグ」ご鑑賞を!2016年2月17日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより美しく強靭にする」講座~どちらもバルバラ・スコヴァだ!映画「ハンナ・アーレント」「ローザ・ルクセンブルグ」ご鑑賞を!

映画「ハンナ・アーレント」は日本でもといっても主に東京でヒットして、映画だけでなく「ハンナ・アーレントブーム」的な状況ができたわけですね。
ハンナ・アーレントはご存知の通りドイツ出身ユダヤ人哲学者でナチス台頭により一度は逮捕されるもフランスに亡命、その後米国に亡命しています。
アーレントの写真を見れば特に若い頃は(え?)と思うほど美人です。
師である哲学者ハイデッガーとの不倫もむべなるかなという感じですが、その後1929年にはギュンター・シュテルンと結婚、しかし1937年に離婚。
1940年にはハインリッヒ・ブリュッヒャーと結婚するのですが、この新たな夫がスパルタクス団などを経験した活動家で、スパルタクス団といえばドイツの高名な思想家ローザ・ルクセンブルグやカール・リープクネヒトらによって率いられた組織ですね。
で、映画「ハンナ・アーレント」でアーレント役を演じたバルバラ・スコヴァはずっと以前に映画「ローザ・ルクセンブルグ」でルクセンブルグ役を演じている。
どちらも国際的に高く評価された作品で、その中で「ハンナ・アーレント」と「ローザ・ルクセンブルグ」役両方を演じているバルバラ・スコヴァは「すごいなあ」という感想とともに、「ドイツには他に相応しい映画女優はいないのかな」という感想も少なからず持ちました。
「ローザ・ルクセンブルグ」「ハンナ・アーレント」、どちらも観応え十分の映画なんですが、バルバラ・スコヴァ主演であることにより、いささか映画的快楽が欠けた出来になってしまっている感じたんです。

ま、でも、思想家・哲学者など、「知ってる人は知っている・知らない人は一生知らない」という世界ですが、「ローザ・ルクセンブルグ」「ハンナ・アーレント」ともに分かりやすく品よく作られています。
2作品併せての鑑賞をお勧めします。

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