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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画の格闘&ヴァイオレンス」論~「イコライザー」から「トータル・リコール」のシャロン・ストーン蹴りまで!2016年2月28日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画の格闘&ヴァイオレンス」論~「イコライザー」から「トータル・リコール」のシャロン・ストーン蹴りまで!

デンゼル・ワシントン主演の「イコライザー」で「ヒットガール」クロエ・グレース・モレッツがハードボイルドに登場する寄る辺ない女の役に挑戦しているので注目して鑑賞したら、けっこう出番少なかったですわ。
でも「イコライザー」はとても愉しめた。
批評家はだいたい厳しい評価をしているけれど、「イコライザー」のように理屈抜きで主人公が徹底的に悪を斃す映画って大切です。
しかもかなりのヴァイオレンス描写。
とは言え「リアルなヴァイオレンス」ではありません。
「見せる(魅せる)ヴァイオレンス」。
「エンターテイメントとしてのヴァイオレンス」というところです。
ただこの部分も鑑賞者の感覚によってかなり受け取り方が違う。
わたしの友人の中にもヴァイオンスシーンに対してとても神経質な人もいて、「ストーリー上どうしても必要であれば許容できるけれど、そうでないければ受け付けない」という方もいます。
でも「許容できる・できない」の作品を個々に聞いてもその違いが第3者には今一つピンと来ないのですね。
例えばその方は「タクシードライバー」はOKで、シャーリーズ・セロンがアカデミー主演女優賞を獲得した「モンスター」はまったくダメなのです。
わたしからすればどちらも映画上必要なヴァイオレンスだと思うのですが。

わたしは自信が格闘家ではないのですが(笑)、長年格闘技を観てきたものとして、映画の中での格闘にもとても興味があります。
ただ映画で「リアルな格闘」ばかりというわけにはいかない。
そこは「ファンタジーとしての格闘」にどれだけ「説得力」が加えられるかで、監督と俳優の力の見せどころなんです。
その点「イコライザー」はもちろん合格で、お粗末な格闘シーンとして今でも印象深いのがポール・バーホーベン監督「トータル・リコール」のシャロン・ストーン。
あれは映画が素晴らしかっただけに、(何、この人の蹴りは??)と腰が抜けそうになったのです。

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