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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画俳優演技論」~今、アレック・ボールドウィンで楽しむ!「ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション」、「アリスのままで」。2016年5月10日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画俳優演技論」~今、アレック・ボールドウィンで楽しむ!「ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション」、「アリスのままで」。

2015年夏とても愉しんだ映画の一つがまぎれもなく「ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション」なんですが、ヒロイン役のレベッカ・ファーガソンを始め、俳優の生かし方が秀逸でした。
アレック・ボールドウィンがまたいい。
アレック・ボールドウィンって、知名度が上がった頃は文句なしの二枚目スターだったこと、映画ファンであればご記憶でしょうが、比較的すぐに太ってしまい、その後は二枚目スターとは言い難くなりました。
ただ太らなくても「映画スター」として主演でずっとスクリーンに登場するにはオーラが弱かったとも言えます。
だから今のボールドウィンを見ていると、その演技域の拡がり、そして「観客を楽しませる」度合いなど、「太ってよかった」という感さえあります。
まあボールドウィンの健康上どうかは分かりませんよ。
あくまで「俳優」としてのスタンスについてです。
なにせ近年、「ブルー・ジャスミン」のケイト・ブランシェット、そして「アリスのままで」のジュリアン・ムーア。
泣く子も黙る、鬼神さえ泣き出す(笑)世界の二大女優と共演。
しかもその作品で二大女優がオスカー主演女優賞を獲得しているわけです。
こういうキャリアを生み出した男優は珍しい。
「ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション」のセコいCIA高官役にも実に楽しませていただいた。
ボールドウィンは舞台のキャリアもあるようですが、ちょっとした表情の変化で笑わせるその演技は見事なまでに映像演技です。

「ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション」出演者の中では悪役ショーン・ハリスもよかったです。
ショーン・ハリスのお話も後日また。


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