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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~フィリップ・ガレル「ジェラシー」のルイ・ガレルのモノクロの美。2016年7月21日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~フィリップ・ガレル「ジェラシー」のルイ・ガレルのモノクロの美。

フランスのフィリップ・ガレル監督は息子のルイ・ガレルを自作品に起用することが多く、「ジェラシー」もその中の一つだ。
とは言え、フィリップ・ガレル作品は、長編映画だけでも25本以上あるのだが、必ずしも日本で多く観られるわけではない。

でもですね、ぜひ映画ファンのあなたにも、映画ファンでないあなたにも一度フィリップ・ガレルの作品を鑑賞していただきたい。
「ジェラシー」は「初めてのガレル」として格好の作品です。
時間は80分もない。
とても短い作品。
そして分かりやすい。
モノクロ映画。
とてもとても美しい。
白と黒の特性を知り抜いたカメラ。
陰翳の美と意味を知り抜いた演出。
堀の深い彫像のようなルイ・ガレルの風貌が白と黒の中で画面いっぱいに感情を拡げる。
愛の物語。
男と女の物語。
妻と離婚した男は別の女と同居を始める。
男も女も役者のカップル。
しかし女は思うように役者としての仕事が取れず、徐々に二人の生活は破綻してくる。

ルイ・ガレルの娘を演じた子役も好ましい存在で、さらに控えめながら音楽も素晴らしい。

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