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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画女優演技論」~特別な女優 原節子の見事な人生の選択。2016年9月3日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画女優演技論」~特別な女優 原節子の見事な人生の選択。

2015年12月6日に次の文章をアップしました。

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原節子が亡くなっていたことが2015年11月に発表されました。
同年9月には亡くなっていたそうで、それさえもすぐに発表されなかった。
「さすが、原節子!」とあらためて感じました。
どんな女優もこのような生き方は決してできない。

「原節子の決然たる生き方」

すべての日本人が知り、語り継いでいく必要があります。

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原節子は女優引退後50年以上、女優業どころか公的な活動はなにもしなかったことになります。
こんな人生、他にはないでしょう。
世界的に見ても、です。
日本映画界の頂点を極めた女優が40代前半で引退し、その後はメディアとの関わりを一切断つ。
凄い生き方です。
もちろん「死ぬまで」女優を続けるのも凄まじい生き方。
原節子が憧れ、大きな目標としていた世紀の大女優イングリッド・バーグマンの墓碑銘は「人生の最後まで演じ切った」であり、図らずもバーグマンとはまったく違った人生を歩んだことになります。
などということを書いていたら、ア~、バーグマンの映画、また観たくなってきた!
でも原節子のお話です。
女優、だけでなく、表現者であれば、「もう引退します」と言っても多くが復帰するし、はなはだしいのはホアキン・フェニックスで、引退発言をしておきながら、「あれは冗談だった」で済ましている。
ハリウッドスターの場合、「冗談」でも世界中に配信されるわけですね。
まあ基本的に、「表現者」たちは「死ぬまで表現者」であって、「引退はない」と考えていた方がいい。
だからこそ原節子の人生が「特別なもの」として浮かび上がってくる。
そして世界映画史上「特別な作品」であるt「東京物語」の主演女優に「特別な人生」はいかにも相応しいと思うのです。

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