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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画女優演技論」~「リトル・フォレスト」の橋本愛は、「アップに耐える」の一証明である。2016年12月9日 [「言葉」による革命]

橋本愛は以前「キネマ旬報」にフランソワ・トリュフォーに関するエッセイを寄稿していて、それが「素晴らしいエッセイだった」とは言い難かったのは致し方ないにしても、1996年生まれがトリュフォーについて一定の分量で書くのが素敵でしょう。

話は横道に逸れますが、「橋本愛」で検索すると「劣化だなんだ」と見たくもない文字が氾濫していたりするのだけれど、ネットの世界、「度し難い馬鹿」が多いので困る。

▲末尾ルコBテーゼ

・あなたは、あなたの家族は、あなたの友人は、「度し難い馬鹿」であってはいけません。

それはさて置き、橋本愛主演映画「リトル・フォレスト」は五十嵐大介原作、映画は4部で構成されていて、劇場公開は2部ずつ、「夏・秋」「冬・春」でした。
監督は森淳一。
「重力ピエロ」の監督です。
「重力ピエロ」と言えば、吉高由里子がかなり前から「才能の無駄遣い」状態になっていることは時々書いていますが、同作品の中で実によかった岡田将生ももう一つ「これは!」という役が最近ないですね。
タイトル見ただけで観たくなくなる日本映画がこのところ多くて。

で、「リトル・フォレスト」。
料理や園芸の薀蓄連発のこの作品を、しかもトータルで4時間ほど飽きずに鑑賞できたのは、街生活では普段見ることのできない自然とそれとともに生きる生活の姿が映像としてきっちり捉えられているから、そして「橋本愛」の存在です。
もともと橋本愛はテレビ向きではない、映画向きの「アップに耐える」顔であり、さらに女優としての圧力がかなりのものである。
ストーリーらしいストーリーがない「リトル・フォレスト」をそこそこ楽しむんで観続けられたのは、「橋本愛の映画女優クオリティ」に帰するところ大なのです。

ま、もっとも「リトル・フォレスト」、ラストおエピソードが大蛇足ですし、台詞も感心しない部分が多くはありますが。

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