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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「格闘技論」~UFC200のカードを眺めながら、「格闘技通信」や「ゴング格闘技」の失敗について振り返る。2017年2月18日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「格闘技論」~UFC200のカードをあらためて眺めながら、「格闘技通信」や「ゴング格闘技」の失敗について振り返る。

2016年4月時点で発表されていた(あくまでこの時点で 笑)、UFC200の主なカードが次のようなものです。

男子ウエルター級ネイト・ディアズVSコナー・マグレガー

男子フェザー級ジョゼ・アルドVSフランキー・エドガー

女子バンタム級ミーシャ・テイトVSアマンダ・ヌネス

男子へヴィー級ケイン・ベラスケスVSトラヴィス・ブラウン

う~む。
MMAファンは皆知っているビッグネームが揃っていますが、さて、あなたは何人知っていますか?
UFC第一回大会が開催されたのが1993年だから、既にその歴史は優に20年を超えていますが、歴代最高のスターがロンダ・ラウジー、そしてコナー・マグレガーだとされています。
1993年と言えばネットも普及しておらず、日本のファンはプロレス誌、あるいは格闘技誌でUFCのことを知った。
あの当時、よもやUFCが現在のような規模で生き残るどころか大発展するとは夢にも思いませんでした。
当時日本には「格闘技通信」と「ゴング格闘技」が二大格闘技誌として一定の支持を得ていたのですが、UFCやグレイシー柔術に対しては両誌対照的なスタンスを取っていました。

「格闘技通信」→UFC、グレイシー(ブラジリアン)柔術べったり&思い入れたっぷりの記事満載。
「ゴング格闘技」→UFC、グレイシー(ブラジリアン)柔術に批判的&リングス押しのスタンス。

商業出版物ですから、まず「売れなければ」という前提があり、編集方針に独自性を出そうというのは分かるけれど、どちらも「大人の読み」に応える内容ではなかった。
そもそも「格闘技誌」なる存在が日本で成り立ったのは新日本プロレスから派生したUWF人気が爆発したからであって、しかしUWFが「プロレス」である(すべての試合ではないが)ことが浸透してくるとともに、明確なエクスキューズもなく(UWFの記事は)誌面から消えていった。
この辺りの「報道姿勢」は現在の日本における「格闘技風前の灯火」状態に影響してはいないか。
真剣に考えてみるべきテーマです。

●原稿依頼などは、気軽にサイドバーのアドレスへご連絡を!

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