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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ『ラブストーリーズ コナーの涙』『ラブストーリーズ エリナーの愛情』のジェシカ・チャステイン、そして「映画である」こと。2017年6月22日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ『ラブストーリーズ コナーの涙』『ラブストーリーズ エリナーの愛情』のジェシカ・チャステイン、そして「映画である」こと。

末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」&「真の恋愛講座」

『ラブストーリーズ コナーの涙』『ラブストーリーズ エリナーの愛情』に関し、映画.comにジェームズ・マカボイのインタヴューが掲載されていて、ジェシカ・チャステインについて、

「彼女は大変だよとは聞いてはいましたけど(笑)、事前に聞いておいてよかった。チャステインという悪夢に心構えができていたからね」

と語っている。
これはもちろんジェシカ・チャステインという情熱的な才能を冗談めかして賛美する言葉であり、このような才能と情熱、それに波長が合う人たちが映画をより高めていくわけだ。

『ラブストーリーズ コナーの涙』『ラブストーリーズ エリナーの愛情』は大きな危機に陥った男女の心理の機微を描いた作品であり、いわゆるサスペンス映画ではないし、ましてやミステリ映画でもない。
ところが『コナーの涙』から『エリナーの愛情』へと鑑賞を進めるにつれ、鑑賞者は特別なサスペンスと特別なミステリの謎解きめいた快感を味わうことになる。

しかし、そもそも

恋愛、そして人生そのものも常に「サスペンス」であり「ミステリ」ではないのか?

そして『ラブストーリーズ コナーの涙』『ラブストーリーズ エリナーの愛情』はいかにして「映画そのもの」なのか?
題材としてはテレビドラマでも表現可能なものである。
が、『ラブストーリーズ コナーの涙』『ラブストーリーズ エリナーの愛情』は、その陰翳において、奥行きにおいて、計算冴えr尽した色彩配置において、何よりもスピリットとパッションにおいて、「テレビドラマ的」であることを断固拒否し、「映画でしかあり得ない作品」として成立している。


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コメント 2

ゆうみ

そうね。
人生そのものがそうだね。
サスペンスとミステリィとロマンだわ
by ゆうみ (2017-06-22 10:11) 

ニッキー

確かに恋愛はミステリーだし、人生はサスペンスに満ちてますよねぇ(^O^)
by ニッキー (2017-06-22 12:29) 

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