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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「内容は素晴らしいが、噂通り校正ミスだらけの『21世紀の淀川長治』」。2017年9月4日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「内容は素晴らしいが、噂通り校正ミスだらけの『21世紀の淀川長治』」。

末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」

キネマ旬報社が2016年6月に『21世紀の淀川長治』という本を出していて、淀川長治はずっと最も敬愛する日本人の一人であるから当然購入したのだけれど、ネットでも話題になっている通り、(いったいこれは・・・)と驚くほど校正ミスが多い仕上がりになっている。
一体どうしたんだ、キネマ旬報社??
大丈夫か、キネマ旬報社???
大切な淀川長治先生の特集本じゃないか!
レギュラーの号より大切に作るべき本であり、別に急いで作るべき本ではないはずなのに。
(これがキネマ旬報の~を予告していた)ということにならねばよいが、とか考えたりも。
それほど、全国に流通し続けている伝統ある出版社の本としてはお粗末な大量の校正ミス満載だった。

とは言え、内容には満足したのである。
とりわけ「淀川長治×蓮實重彦」の溝口健二に関する対談を採録しているのが嬉しい。
キネマ旬報からまったく遠ざかっていた時期があるもので、この貴重な対談は未読だったものだから。

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hana2017

学生時代は愛読する一冊であったと言うのに関わらず、70年代後半からは子育てで忙しくて、しばらく離れていたキネマ旬報。
そして最近では選んで掲載する作品が、あまりにも左寄り過ぎて敬遠しておりましたけれど。
確かに私達に映画の面白さを教えて下さったのは、淀川長治さん。
そして「スクリーン」で長く連載を続けていた双葉十三郎さんでした。
先日の「高倉健展」では勿論、健さんに関する著作も並んでいましたが、私は双葉さんの日本映画を紹介、採点した一冊を買い求めてきました。
ひとつの作品に対する紹介部分が物足りなく思えるものの、幅広い年代の作品達、監督、俳優についてわかりやすく簡潔に書かれている本です。
by hana2017 (2017-09-04 16:11) 

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