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●ちあきなおみの『矢切の渡し』を山田姉妹に歌ってほしい。あるいは、「外国人に薦める日本の歌」の一つに。 [「言葉」による革命]

●ちあきなおみの『矢切の渡し』を山田姉妹に歌ってほしい。あるいは、「外国人に薦める日本の歌」の一つに。

末尾ルコ「音楽の話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

「山田姉妹のいろんな歌を聴きたい!」というのが、現在の日本のポピュラー音楽界に対する強い希望の一つなのだが、そのファーストアルバム『あなた よみがえる青春のメロディー』に入っている曲が次のようなもので、

「翼をください」
「雨やどり」
「結婚しようよ」
「おはなし」
「あなた」
「見上げてごらん夜の星を」
「木綿のハンカチーフ」
「風」
「誰もいない海」
「なごり雪」
「ひこうき雲」
「切手のないおくりもの」
「この広い野原いっぱい」

まあ、わたしの好みの曲はあまりない。
もちろん好みの曲でなくとも、山田姉妹が歌えば、まったく違った作品に聴こえることもあるから一概には言えないのだけれど。
例えばYouTubeでは山田華が他の声楽家たちと「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を歌う動画があって、やはりそれは声楽家山田華のポテンシャルに相応しく、実に感動的な歌唱となっている。
ちなみにわたしは、サラ・ブライトマンが歌う「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」は気に入っておらず、あのぼんやりした歌では気合いが入らず、この曲の歌唱で印象に残っているのは元宝塚トップ麻路さき引退公園で稔幸が絞り出すように歌ったそれだったりする。
いずれ山田姉妹のオリジナル曲も聴いてみたいけれど、「過去の名曲を伝える」という役割をも二人が今後も果たしていくならば、ぜひ聴いてみたい歌が数多くある。
その一つが、

『矢切の渡し』だ。

細川たかしの歌唱によるヒットで知られる『矢切の渡し』だが、作曲した船村徹がちあきなおみの歌唱を遥かに高く評価していたのは有名はエピソードだ。
確かにちあきなおみの歌は素晴らしい。
「歌う」と「演じる」が矛盾なく混成しており、聴き入り、観入ってしまう。
しかしそれ以前に、『矢切の渡し』の、そのスケール感漂うロマンティシズムは日本のポピュラー音楽史上屈指の傑作だと思う。
この名曲を山田姉妹の声楽テクニックで歌えばどうなるか・・・。

ところでわたしは、

「外国人に日本の文化を紹介する場合の具体例」を一つの重要なテーマとしているが、「日本の歌」を紹介する機会があればぜひこの一曲、

『矢切の渡し』

は候補として加えておいてほしい。

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いっぷく

山田姉妹の好きな楽曲なのでしょうか。
フォークからニューミュージックへの移ろいをなぞっていくような選曲ですね。ということは、演歌というジャンル自体対象としていないのかもしれませんね。
それだけ演歌はむずかしいのかな。
私と同じ小学校を出た長山洋子も、三味線や民謡ができるのに、演歌を歌い始めたのはデビューして10年ぐらいたってからでしたね。
ツイッターやSNSで直接リクエストされてはいかがでしょうか。私はブログで書籍や映画のレビューを書いて、そのタイトルとページのURLをツイートすると、著者や俳優がリツイートしたり、返事をくれたりすることがあります。
私は気が小さいので、著者にリツイートされると、記事をどういう気持で読んだのだろうなどと心配してしまうのですが、こちらの思いが伝わったという充足感もあります。
アメブロのコメントなども常連になると信頼関係ができますしね。
私は本当はブログで精一杯なので、SNSまで十分に行う余裕はないのですが、ブログで意見表明して、ツイッターでそれを拡散して、そこからフェイスブックに誘ってより価値観の合う意見を絞り込んでという形でコミニケーションを深めたいと思っているので、思いを伝えたい著名人にも臆せずアプローチできればと思っているのです。
by いっぷく (2017-06-08 02:07) 

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