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●わたしに「不幸を実現した」幸福実現党のエル・カンターレ的選挙カーと見事な「藤波辰爾(辰巳)VS剛竜馬」のお話。 [「言葉」による革命]

●わたしに「不幸を実現した」幸福実現党のエル・カンターレ的選挙カーと見事な「藤波辰爾(辰巳)VS剛竜馬」のお話。

末尾ルコ「日常生活とプロレスと音楽の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

10月18日に、「咳」「左ふくらはぎの攣り」「鼻の頭などの痒み」によって仮眠の時間を奪われたお話は既にさせていただいた。
翌19日、またもやわたしは仮眠に臨む。
前日の出来事に挫けることなく。
人間、諦めたら終わりなのだ。
と言うわけで、『物語 ウクライナの歴史』を読みながらわたしはいいこんころもちでその時間こそ眠りに入った。
だが1分も経つか経たないかの内に恐るべき事態が生じたのだ。

「皆様、幸福実現党でございますう~~」

とまあ、この台詞が正確かどうかは半分眠っていたから保証の限りではないが、幸福実現党の選挙カーだったことに間違いはない。
もちろん心地よくスキタイの黄金のヴィジョンと共に夢か現の世界を経巡りつつあったわたしの睡眠は中断された。
(エル・カンターレの野郎・・・何が「幸福実現」だ。今現に、「不幸を実現したじゃねえか!」と大きな怒りに見舞われたわたしの気持ちにシンパシーを感じる方も多かろう。
もっとも前日と異なり、その後どうにか1時間半ほど眠ることができたわたしです(山田姉妹「みずいろの手紙」風に)。

そう言えばわたしはその前の晩に、『ポッペアの戴冠』の「Pur ti miro, pur ti godo」のいくつかのヴァージョンに聴き惚れたのだった。
いや、モンテヴェルデ・・・美しい。

その後「藤波辰爾(辰巳)VS剛竜馬」を観たのだが、これがまたおもしろいんだ。
まず一つ、ジュニア時代の藤波はやはりいい。
技の一つ一つが鋭く切れるし、試合運び全体も尖っている。
そして現在の新日本プロレスマットのKUSHIDAらジュニアの試合との大きな違いは、場面場面の力の入れ方、そして小技から大技まで、それらはもちろん「プロレスの範疇」ではあるのだけれど、「戦っているように見える」のである。
もちろん図らずとも陰性の情念が発露される剛竜馬との対照も素晴らしい。

しかしこの素晴らしい「藤波辰爾(辰巳)VS剛竜馬」を観ながらも、またいろいろとテーマが浮かんできたことも書いておかねばなるまい。
どのようなことでも「疑問」に突き当たったらそれを「テーマ」として思考を深める。
人生そのものを深める一つの有力な方法である。

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いっぷく

剛竜馬というと、レスラーとしては別にファンではないのですが、気の毒な人生だったのて、つい書きたくなってしまいますね。
剛竜馬は、中学在学中に日本プロレスの練習生に潜り込んでいて、藤波と一緒だった時期があるのですが、新日本プロレスでは、2人を同格に見せるわけには行かないので、そういう因縁は一切持ち出さなかったですね。
藤波にとっては、華々しいジュニア時代にアクセントを付ける試合のひとつに過ぎなかったでしょうが、剛竜馬にとって藤波戦はもう捨て身の選択で、その代償で得られたほんの一瞬でしたがプロレス人生のハイライトでしたね。

国際時代、デビル紫とか大位山とか先輩をとばして、鶴見五郎と一緒に海外に出してもらったはいいのですが、阿修羅原が入ってきたことで、剛は帰国後売り出してもらえませんでした。
報酬もかなり少なかったようです。マイティ井上は1試合4万円で全日本に入団したそうですが、たぶん国際ではもっと安かった可能性があります。となると、さらに格下の剛竜馬の報酬は……しかも遅配欠配はザラで、大位山は雑誌インタビューで、1シリーズ血だらけになって戦って1万円しかもらえなかったとか言ってましたので、剛竜馬が「妹の給食費が払えないから国際を出たい」という理由にはリアリティがありました。

マイティ井上は、「新日本に行ってもストロング小林の二の舞い(使い捨て)だ」と止めたらしいですが、剛としてはもうそれしか選択肢がなかったのだろうと思います。
結局剛は新日本に行き、井上の懸念通り、藤波との抗争が終わったらUWFに行かされ、そこにも居づらくなって全日本に行ったものの、ジャパンプロレス合流の煽りでリストラされ、あとはインディー生活でした。

ストロング小林にしろ、剛竜馬にしろ、使い捨てされる新日本に行ったのは、国際の扱いがあまりに悪かったためですが、報酬以外のところでは、やっぱり犯人はグレート草津なんだろうと思います。
グレート草津がマッチメーカーをやっていて、レスラーはきちんと売り出してもらえないマッチメークをされたようです。メインでいい試合をして、さあ次に繋がると思ったら次の日は前座第一試合に下げられるとか。
肥後宗典は草津のいじめがひどくて全日本に移籍しましたから。Gスピリッツの鶴見と大位山の対談インタビューでも、草津のでたらめなマッチメイクを批判的に振り返っていましたね。
なんで草津にマッチメイクをやらせていたかといえば、吉原社長が自分が国際に引っ張ってきてエースに出来なかったという負い目があったのだろうと思います。

プロレス界には、マニア的には歴史を混乱させたおもしろ困った人、現場のレスラーにとっては食えない奴というのがたくさんいて、日本プロレスなら遠藤幸吉、ユセフ・トルコ、グレート東郷など。国際プロレスではグレート草津。あとは後輩イジメがひどいといわれた大剛鉄之助や大磯武らがそうだと思います。
by いっぷく (2017-10-22 02:14) 

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