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●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記122日目~リハビリ病棟へ復帰、移動はけっこう疲れる。~わたしが持ち込んでいる本を紹介、短編集『せつない話』について。 [「言葉」による革命]

●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記122日目~リハビリ病棟へ復帰、移動はけっこう疲れる。~わたしが持ち込んでいる本を紹介、短編集『せつない話』について。

末尾ルコ「母の話、読書の話題」


7月19日(金)手術後122日目
転院86日目

母は7月19日に再びリハビリ病棟へ復帰しました。
「めでたい!」と手放しに喜ぶには今までいろいろあり過ぎましたし、これからも何があるか分かりません。
もとより母は80歳を超えていますから、「いつ何があってもおかしくない」のは当然でしょう。
しかしこれも母に限らずであるが、ある程度のコンディションでさえあれば、90歳代、100歳代を目指せる可能性もある。
この考えもさほど特殊なものではないでしょう。
母がこれからどれだけ頑張ってくれるかは、このリハビリ病棟での過ごし方に大きな比重がかかってくるのは間違いありません。

病室移動の日はやはり慌ただしいものです。
書籍などをわたしがかなり持ち込んでいますし、服も最低限は置いてます。
移動の前日までに90ℓビニール袋とその他袋類へかなり出鱈目に詰め込み、どうにか一台のカートへ乗せることができました。
A病院ではこれで3回目の病室移動となりましたが、2回目までは母の荷物だけだったから少ないものだった。
今回に限りわたしの本などが荷物にかなりの重量を作ったわけです。

ついでにわたしが持ち込んでいる書籍の一部を紹介させていただきますと、

『フランス名詩選』(岩波文庫)
『冷血』(トルーマン・カポーティ)
『素粒子』(ミシェル・ウエルベック)
『中世音楽の精神史』(金澤正剛)
『獄門島』(横溝正史)
『宮沢賢治詩集』(ハルキ文庫)
『せつない話』(山田詠美編)
『日本の領土問題』(保阪正康 東郷和彦)
『王妃の離婚』(佐藤賢一)
『十九歳の地図』(中上健次)など。

『フランス名詩選』はもうボロボロになりかかっているほど読んでいるし、『素粒子』も何度目かです。
『せつない話』は古本屋で買ったのですが拾い物で、山田詠美が編者としてクレジットされているだけに、(さすが!)という作品がずらりで読み応え十分。
特にアルベール・カミュやD・H・ロレンス、ジェームズ・ボールドウィン、フランソワーズ・サガン、ヘンリー・ミラー、テネシー・ウィリアムズらの短編が読めたのは嬉しかった。
吉行淳之介、田辺聖子、丸谷才一、村上龍ら日本人作家の作品も充実しているけれど、これだけの外国人作家も同時に読める短編集はあまり見かけたことがない。
光文社文庫から1993年に発行されているが、本当の意味で「お得」な文庫本です。

『王妃の離婚』は現在わたしの最もお気に入りの小説家で、フランス史を中心としたヨーロッパの歴史を題材に、非常におもしろい小説を書く。
ジャンヌ・ダルクをテーマにした『傭兵ピエール』とか、素晴らしくおもしろかった。
持ち込んでいる本はこれだけではないが、小説が多いですね。
一時小説から離れていたこともあったけれど、最近は小説のおもしろさが以前より分かってきた感じなんです。

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コメント 2

ニッキー

リハビリ病棟復帰おめでとうございます( ^ω^ )
ルコさんもほぼ一日中病室に滞在してたから
荷物が多くなっちゃうのは仕方ないですよねぇ(⌒-⌒; )
引っ越し(?w)お疲れ様でした( ^ω^ )
by ニッキー (2019-07-26 07:12) 

ゆうみ

どんどん良くなってくるね、
RUKOさん 大変でしょうががんばって
by ゆうみ (2019-07-26 12:02) 

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