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●末尾ルコ ジャイガーと香川京子の目 その6 [「言葉」による革命]

「怖い」と言えば、この前久々に黒澤明監督の『赤ひげ』を観たのですが、香川京子が「狂女」役で出演しているのですね。
その香川京子が若き医師見習いの加山雄三に自分の不幸な身の上話を、部屋で二人きりで始めるシーンがあるんです。
その内容は、「幼少時から性的虐待を受けてきた」というものが中心なのですが、(あれ?狂女というけれど、案外まともだぞ)とまず思うのですが、徐々におかしくなってくる。
二人の会話は始め引いたカメラで撮っていて、表情は分かり難いけれど、その後香川京子が加山雄三に抱き着いて「刺す」のですが、その過程で一瞬彼女の顔がクローズアップされる。
その「目」の恐ろしいことといったら!

まあ比べても仕方ないけれど、すっかり下火になったJホラーの作品群とは格違いの怖さなのですね。

タグ:映画 アート
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