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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌399日目~10月ある日、デイケアで起こった拍手の理由は?~『A GHOST STORY』の目と感覚を刺激する「霊」の描き方。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

11月7日(土)手術後588日目 退院後398日目

10月後半のある日、いつものごとく母(お母ちゃん)のデイケアへ付き添いで、その日わたしはいつものごとくテーブルへついていて、しかしいつものごとくではないこともあって、そうそれは、「スマホを操作していた」ことであったぞなもし。
すると間もなく現在の所長さん(理学療法士)が「息子さん、スマホにしたんですか!」と声をかけてきた。
わたしが、「いやあ~、ガラケーのままでもよかったんですが、充電もできなくなってねえ。ついにauショップへ行ってきましたよ」と応じると、
期せずしてスタッフの方々から拍手が(笑)。
「スタッフの方々」といってもその時いたのは3人だけど(笑)、スマホに変えただけで拍手をいただけるとは、このアルベール(↑わたしの地元での呼び名)、果報者でござりまする!

はい。
少し間が空きましたが、『A GHOST STORY』のお話です。
「幽霊の話」といってもまったくホラー映画ではないのです。
しかし完璧なまでに「幽霊の話」ではある。
一組の夫婦(ケイシー・アフレック、ルーニー・マーラ)がいる。
夫が突如交通事故で死ぬ。
白いシーツを被せられた遺体安置所で途方に暮れる妻。
妻がその場を離れてしばらく語、シーツが持ち上がる。
夫が白いシーツを頭から被った霊的存在として「生き始める」。

この「白いシーツをかぶり、目の部分にだけ穴が開いている霊的存在」という存在感が抜群であり、もちろん撮影センスが抜群なのだけれど、何とも神秘性と切なさや儚さが混ざり合って目を惹きつけるんです。

そして立ち上がった「夫」は歩いて自宅へと向かう。
「普通の場所」を「白いシーツの霊的存在」がゆっくりゆっくり歩く姿もシュールレアリスム作品のような異様さと美しさがある。

「シュールレアリスム作品のような」と言うか、映画そのものがシュールレアリスム映画と呼んでもいいかもしれないけれど、話の展開としては分かり難さはまったくない。
ただ、「霊的存在をどう描くか」という点において『A GHOST STORY』は実に特徴的なのです。
まず、
「霊はゆっくりと歩き、浮遊したりしない」
「霊は自宅へ戻ると、(例外を除けば)家の外へは出ない(出られない?)」
「生きた人間は霊を見ることができないが、稀に気配を感じる場合がある」
「霊は生きた人間に語り掛けられない」
「霊は感情を爆発させると、家具などを投げたりすることもある」
などなど。
厳密に考えると辻褄が合わないこともあるけれど、そこはまあ「霊のお話」ということで。
作品中主人公の霊が家具を投げたりするシーンは、(あ、なるほど、ラップ現象やポルターガイスト現象はこういう解釈ができるんだ)と妙に納得させられるものがありました。
まあラップ現象やポルターガイスト現象が実在するかどうかは知りませんが。

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コメント 4

ぽちの輔

私も換えましたよ。
ジャパンネット銀行に口座を作ろうと思ったら、スマホじゃないと作れないみたいで。
それと、電池容量が低下しててちょっと長話しすると直ぐに電池切れになるので思い切って^^
by ぽちの輔 (2020-11-16 07:13) 

hana2020

「A GHOST STORY」の予告編を観てしまいました。
目だけをだした白いマント姿は、悪名高い「KKK」みたいですし、ホラーとかファンタジーのジャンルに収まらない、実験的な映像と感じました。
ルーニー・マーラと言えば「ソーシャル・ネットワーク」、「ドラゴン・タトゥーの女」のリスベット・サランデル 、こちらは原作まで全て読みましたけれど。
全く別人のキャラを演じわけているのが、作品と共に興味深く思います。
by hana2020 (2020-11-16 11:08) 

(。・_・。)2k

スマホに変えるだけでですか
人気者ですねぇ


by (。・_・。)2k (2020-11-16 11:38) 

ゆうみ

街のアイドルですか?
きっと 細身でイケメンなんだわ
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
by ゆうみ (2020-11-16 12:00) 

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