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●末尾ルコ かつて語ったブリー・ラーソン『ルーム』4 [「言葉」による革命]

スリリングな脱出劇が素晴らしい出来栄えで、その段階で大きなエモーションが得られるわけだから、「その後」何を描くかが実に難しいのだけれど、「ルーム」はジョアン・アレンというハードな説得力を持った女優を登場させることでクオリティを保ちながら、「7年間の監禁生活」を経た母子、特に母親の精神的困難を描くことで、心理サスペンスの様相も含みながら「親子の意義」をも問いかけていく。

タグ:映画 アート
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hana2020

ジョアン・アレンの名を憶えてはいるけれど、パッと作品名が出てこないのは、脇役がほとんどだからなのでしょう。
しかし本作「ルーム」での母親役は特に印象深い演技に感じました。
「ハチ公物語」のリメイク、ハリウッド版でのリチャード・ギアの妻の役。
「きみに読む物語」ではヒロインの母親役として、ウィリアム・H・メイシーとはずっと前の「カラー・オブ・ハート」でも夫婦役でした。いかにも中流家庭の妻のイメージのする役柄が合うからかしら。
しかし夫婦にしろ、親子にしろ、その本質ってなんなのでしょうね。
惹かれあって夫婦になっても、その後憎しみをもつまでなってしまうとか、いがみあって別れるカップルは珍しくありません。
親子の関係にしても、互いに決して理解しあえない、そこに愛情、過去が絡んでくるから余計に難しくなってしまう。現在社会における、子の引きこもり、不登校と言った問題も他人には踏み込めない領域に思えます。
by hana2020 (2020-12-12 12:05) 

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