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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌502日目~大人になってこそようやく真に理解できるのか、フランスの大大大大大スター ジャン・ギャバンの『望郷』。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

2月20日(水)手術後693日目 退院後493日目

『望郷』がねえ、もうよかったんですわ。
いやホント、一秒も退屈することがなかった。

『望郷』っつったら、そう、ジャン・ギャバンですよ、ジャン・ギャバン。
ジャン・ギャバンがカスバの男「ペペ・ル・モコ」を演じ、警察に追われながらも「メトロの香りがする」パリの女「ギャビー」と運命の恋に落ちるっつー映画。
監督がジュリアン・デュヴィヴィエですよ。

『望郷』は子どもの頃から何度か観てるんですが、今回が一番よかった。
だからその時その時だけの印象で、特に映画史的に「傑作」と呼ばれている作品を(なんだ、つまらないじゃんか)なんて決めつけちゃいけません。
「傑作」とされている映画を(つまらない)としか感じ取れなければ、その多くは観る側の理解力不足によるものなのですね。
作品のせいにしちゃいけませんよ。
そんな人が昨今多過ぎるけれど。
まあ、作品をしっかり理解した上で批判するのはいいですよ。
でもそのレベルに達するにはある程度以上の自覚的鑑賞経験が必要です。

『望郷』はねえ、なにせジャン・ギャバンがカッコいい!!
背は高くないですよ。
プロポーションがいいわけではないし、顔だってやや大きい。
しかしねえ、もう「歴史的大スター」オーラを発散しまくりです。
もう、「格が違う」とはこのこと。
そして男の色気、フェロモンがムンムン。
言葉の深い意味で、カッコいいよねえ。
こういう人観てると、その辺の俳優だの歌手だの、軽々に「カッコいい」なんて言いたくなくなる。
まあねえ、外見の造作じゃないんです、それもありますが、やはり内面からムンムン湧き出る強く奥深い人間性です。

もちろん誰が観てもそう感じるか、それは分からない。
例えばですね、ハンフリー・ボガートと言えば、永遠の映画ヒーローですよ。
世界の映画ヒーロー、とりわけ米国人にとっては特別中の特別で、「映画史上ベスト男優」の1位に選ばれることが普通。
それがハンフリー・ボガートなんですが、ところが母のケアマネさん。
お馴染み映画大好きのケアマネさんですが、『カサブランカ』を観て、

「すごく美しいイングリッド・バーグマンと顔のでかいおじさん」

としか感じなかったというんだからね。

だから「この俳優がいい!」と言っても、そして「この人は映画史上屈指だよ!」と言っても、「好み」の問題は大きいですからね。

ボギー、カッコいいけどなあ。
まあどちらかと言えば、「男が惚れる、痺れる」タイプかもしれませんが、いやいやいや、欧米では女性も痺れているはず。
でもそうですね、やはり女性はロバート・テイラーとか、古くはルドルフ・バレンチノとか、美しい顔立ちの男に惹かれる人が多いのはあるでしょうけどね。

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ゆうみ

人は 好み優先ですね。
by ゆうみ (2021-02-23 18:17) 

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