小説・サワナミの永遠に報われぬ恋 4 [小説 サワナミの永遠に報われぬ恋]
サワナミの思い出す恋は一つずつ。
誰かに尋ねられたときでなく、
食事中、入浴中、散歩中、寝入る前、
ひとりでに立ち昇ってくる。
そして今日は歯をブラッシングしているときに現れた。
弁当屋の女。
しかしその弁当屋はもうない。
女がいた弁当屋は、
できたばかりのおかずを並べ、
バイキング形式で客が好きなものを仕切りのついた
トレイに入れていくやり方の店だった。
女は小さかった。
これだけ小さな女に恋をしたことは、
小学校のとき以来初めてのことだったし、
その後もない。
サワナミが恋した最小身長記録保持者が
弁当屋の女なのだ。
誰かに尋ねられたときでなく、
食事中、入浴中、散歩中、寝入る前、
ひとりでに立ち昇ってくる。
そして今日は歯をブラッシングしているときに現れた。
弁当屋の女。
しかしその弁当屋はもうない。
女がいた弁当屋は、
できたばかりのおかずを並べ、
バイキング形式で客が好きなものを仕切りのついた
トレイに入れていくやり方の店だった。
女は小さかった。
これだけ小さな女に恋をしたことは、
小学校のとき以来初めてのことだったし、
その後もない。
サワナミが恋した最小身長記録保持者が
弁当屋の女なのだ。
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