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孤独なカキの物語 創世記10 [小説・孤独なカキの物語]

ああ若い
カキはまだ若い若い

今柿生を終わるのには
きっときっと早過ぎる

「まだ若かったのにネエ」「いいやつだったのに」「ま、いいか」

このまま柿たちとぶら下がっていようか。
何もせずに。

「コレ、スゴク楽ダシイ」

少しずつ熟して
大人柿になって
まどろんで
まどろんで

「コレ、スゴク楽ダシイ」

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