SSブログ

豪雨の晩のフランス料理店 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

雨は断続的に降り続いていた。
ときに轟音を挙げて地面を叩いた。

ぼくはフランス料理店にいた。
初めて行く店だった。
その店はディナーとして3種類のコースを用意していた。
ぼくはその中で一番安いコースを注文した。

ぼくのいる間、客として2人、
口の周りにひげを生やし、丸縁の眼鏡をかけた男が入って来た。
フランス料理店や美術館に必ず現れる「文化人風」の男たち。
ぼくはいつも思うのだ、
「あのひげと眼鏡をとったらどうなるだろう。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0