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石川遼予選落ち 「石川遼、タイガー・ウッズに勝つ」的報道の末路 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

結局石川遼は全英オープンで予選落ちした。

それよりも「タイガー・ウッズ」と比較するのはあまりにおこがまし過ぎるし、
文字通り日本人の世界認識を歪んだものにする。
ゴルフファンでないわたしでも知っている。
タイガー・ウッズはゴルフ史上でも屈指のプレーヤーであり、スターだ。
いや、ゴルフ史上最高かもしれない。
比較するのであれば、せめて石川遼がメジャータイトルを一つ獲ってからだろう。
本当は一つ二つ獲るくらいではまだまだ不足なのだと思うけれど。
メジャータイトルを複数回獲ったプレーヤーは数多くいるが、
タイガー・ウッズと比較されることはほとんどない。

石川遼に類まれなスター性があるのは理解できるし、
プレーヤーとしても偉大な選手になる素質はあるのだろう。
それにしても日本のメディアの報道は悪質だと思うのだ。
第1ラウンドで2位につけた久保田健一のことにはほとんど触れず、
「石川遼、タイガー・ウッズに勝つ」的見出しを躍らせて恥じることはない。
「売れなければ経営は成り立たない」・・それは分かる。
けれど最低限、「報道すべきこと」と「売れるものを優先する」双方のバランスは必要だろう。
日本のメディアは利益を追いかけるあまり、
「報道すべきこと」という倫理観が欠け過ぎている。
もちろんすべてのメディアがそうだと言っているわけではない、念のため。
特にスポーツやエンターテイメントに関する報道で、そうした醜悪なものが目立つ。
要するに、スポーツやエンターテイメントをなめているんだ、日本のメディアは。

そうして報道の積み重ねによって洗脳された人たちの言動は、おのずとバランスを欠き、醜悪となっていく。
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シュん

全くの同意です。
この記事こそがマスメディアに載る必要が有ると思います。
by シュん (2009-07-18 09:41) 

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