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「恋人たち」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「恋人たち」ルイ・マル監督

ブラームスの「弦楽六重奏曲1番変ロ長調」がかかるたびに胸を抉る。その鋭い匕首のような抉り方は決して「恋の哀しさ」などという、ある意味甘いものを意味しているのではない。人間の心の闇を抉る凄まじさなのだ。
映画史上あまりに有名なクライマックスの愛のシーン、ブラームスとともにアンリ・ドカエのカメラは「愛の一夜」をギリシア神話の世界にまで昇華させる。

9点
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